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ドローン配送?ついに家の”中”にまで?Amazonの新しい配達方法とは

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近年EC市場の拡大により荷物の配送数が増加しています。中でも、アマゾンジャパンの年間配送数は
4億5000万個にものぼると言われています。

そこで参考にしたいのがAmazonです。Amazonは新しい配送方法について様々な模索をしているようです。

今回はAmazonのユニークな配送方法をご紹介します。

空からドローンで配達!?Amazon Prime Air

Amazon Prime Airとは

Amazonが新たに始めようとしているのは、なんと空から無人のドローンで荷物を配達する
「Amazon Prime Air」というサービスです。

このPrime AirはPrime会員向けのサービスで、注文をもらった商品(5ポンド=(約2.3kg)まで)を30分以内に利用者へ届けることができます。

 

仕組みとしては、
・注文を受ける

・工場員が荷物を専用ドローンにセット

・ドローンが飛行

・専用の目印を頼りに利用者のもとへ

・利用者が商品を受け取る

という流れです。利用者は、Amazonのロゴが記載されている専用の目印を家の外に設置しなければなりませんが、その他にすべきことは特にありません。

まだサービス開始には至っていませんが、ローンチされる日が待ち遠しいです。

安全面はどうか?

利用すればかなり便利なサービスですが、やはり気になるのは安全面です。ドローンが落下する危険性はないのでしょうか?

これに対し、Amazon.com傘下のAmazon Technologiesは、正常な飛行が困難になったドローンを自動的に分解させる技術を考案しました。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間11月28日に「DIRECTED FRAGMENTATION FOR UNMANNED AIRBORNE VEHICLES」(特許番号「US 9,828,097 B1」)として登録されました。

(参照https://japan.cnet.com/article/35111212/)

 
この特許技術は、飛行困難になったドローンが、まず荷物を取り外し、徐々に他の部品も取り外していき、周囲に被害のないように着地するというものです。
ちなみに、イギリスではすでにPrime Airの飛行テストが実施され、無事に利用者に荷物が届けられました。現在までに何回か飛行テストを行っていますが、全て成功したようです。

このように、安全面での信用を獲得するために特許を取得したり、飛行テストをしたりしているようです。安全な飛行が実現し、ドローンで配送できるようになれば、物流の人手不足などの問題も解決しそうです。

日本でPrime Airは使えるようになるか?

日本でこのサービスが使えるかどうかも気になりますよね。
現段階ではAmazonからの発表はありません。
しかし、日本はアメリカのように広い庭を持つ一軒家が少ないですし、マンションやアパートに住んでいる方が多いので、実現は難しいのではないかと思います。

ドローンが着陸するためには一定のスペースが必要なので、日本での導入の場合にはその問題がネックになりそうです。

ついに家の”中”にまで…Amazon key(アマゾン キー)とは

Amazon key(アマゾン キー)とは

Amazonは、利用者の不在時でも荷物を家の中にまで配達できるようにしようとしています。

去年の11月8日からアメリカで始まったこの「Amazon key(アマゾン キー)」というサービスは、Prime会員向けに提供されています。

 

Amazon keyを使用するには、まず、専用のスマートキーとクラウドカメラを含む「Amazon Key Home Kit」(250ドル)を購入し自宅に取り付ける必要があります。

仕組みとしては、
・宅配業者が家に到着する

・ワンタイムパスワードで鍵を解錠

・スマートフォンの専用のアプリに通知が来る

・鍵が解錠されるとクラウドカメラの録画が始まる

・配達員が監視されながら荷物を家の中に置く

・配達員が立ち去る

・鍵がロックされる

となっています。利用者は専用のアプリを通じて、その様子をリアルタイムもしくは録画で確認できます。

本当に安全なのか?

やはりこのサービスの問題も安全面です。
ドローンと比べても、安全性がより確実に保証されなければ利用者は増加しないでしょう。

配送ドライバーは、Amazonが認証した経歴審査に合格しなければ、家屋内配達を担当できないとAmazonは主張しています。
さらに、鍵の施錠にワンタイムパスワードが用いられていることに加え、全ての荷物が特定のドライバーに結び付けられているので、そのドライバーが正しい時間、住所に配達していることをAmazon側でも確認することで、安全面を考慮しています。

また、Wi-Fiが無効でカメラがオンラインでない場合、ドアの解錠は行われないそうですが、ハッキングされる危険性がないわけではないので、注意が必要です。

以下、クラウドカメラについての紹介動画です。

 

日本ではAmazon Key(アマゾンキー)は使えるか?

Amazon Keyについても、日本での導入は未定です。
しかし、日本でもニーズはあると思います。宅配ボックスがない住居などでは特に便利です。
日本は海外に比べて治安が良いですし、このサービスが悪用される危険性も他国に比べて低いのではないでしょうか。

しかし、危険が全くないとは言えないので、やはりAmazon key を導入するのは個人の感覚によるところでしょう。

ちなみに筆者は使ってみたいと思います。家に宅配ボックスがないですし、荷物が届いたときに不在だと、不在票にいちいち電話をしてもう一度配達し直してもらう作業が面倒だからです。

また、宅配業者も確実に1回の配達で済ませられるようになるので便利だと思います。

今後のAmazonの戦略

物流を担っていたAmazonが、ついに家の中にまでビジネス網を広げてきました。
斬新で便利なサービスでPrime会員を増加させ、Amazon経済圏に取り込む戦略でしょうか。
これに対し他の企業がどのようなサービスを打ってくるか楽しみです。

日本での配送方法についても、Amazonに続く新しいサービスが出てくることを期待しています。

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この記事を書いた人:

矢ヶ部優兵

Vacksインターンです。新しいテクノロジーに興味があります。70、80年代のハードロックが大好物です。

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