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ロボットが宅配を支える日は近い!次世代宅配ロボット3選

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物流の「ラストワンマイル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
物流業界や宅配・出前サービスにおける、最終拠点からエンドユーザーまでの最後の区間のことです。この区間において活躍する宅配ロボットが国内外問わず注目され始めています。

ラストワンマイルをロボットが担うとどうなるのか

元々通信業界で使われていたこの言葉が物流業界でも使われるようになった背景には、EC市場の拡大が挙げられます。EC拡大に伴い、配送量の増加や過疎地・高齢化が進む地域での人手不足が進み、「ラストワンマイル」を担う人々の働き方に歪みが生じているのです。では、ラストワンマイルを宅配ロボットが担うことで何を解決できるのでしょうか。

配送側の負担やコストを削減できる

多くの宅配ロボットはAIによる自動運転で走行します。人間が配送を行う場合と比べて人件費がかからないため、初期投資を行えば圧倒的にコストが抑えられるという点に注目が集まっています。もちろんコストを抑えることができれば配送料も安く抑えられるので、エンドユーザーにとっても大きなメリットが生まれます。

2017年にヤマト運輸が個人向け運賃を平均で15%値上げしたというニュースは記憶に新しいと思います。配送側と受け取り側の意思疎通が取れず再配達が増えたり、配送側の労働過多に加えて人件費がかさむという問題が表面化している今、宅配ロボットはその解決の糸口になるのではないでしょうか。

排気ガスの排出を大幅に削減できる

現在、ほとんどの宅配がバイクや車によって行われています。今後も大量の荷物を運ぶたびに排気ガスが排出されることで、さらなる地球温暖化や大気汚染につながることを多くの国々が懸念しています。

その点、現在開発されている宅配ロボットの多くは電気によって走行します。よりクリーンなエネルギーで配達を実現し、環境に配慮できる点も宅配ロボットが注目されている理由の一つです。

国内・海外のユニークな宅配ロボット3選

お寿司を運ぶ未来も近い!日本発の宅配ロボット「CarriRo Delivery」

https://www.zmp.co.jp/

「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」は、ZMP社が開発した宅配ロボットです。

ZMP社は長年自動運転技術の開発に力を入れており、2020年には自動タクシーの実現も目指している日本発テクノロジー会社です。このロボットにもその技術を応用し、レーザセンサとカメラを用いることで周囲の状況を把握した無人走行を可能にしています。

また、2014年には台車の形をした物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」を開発しており、CarriRo Deliveryはこのロボットを宅配用に変えた兄弟ロボットと言えます。

2017年8月には宅配すし「銀のさら」を提供するライドオン・エクスプレスと提携し、私有地内での実証実験を始めました。ゆくゆくは公道での実証実験の実現を目指すそうで、お寿司がCarriRo Deliveryに乗ってやってくる日も近いのではないでしょうか。

本体が比較的大きく、配送口も多いので住宅地が密集している地域や、寿司・ピザといった大きい商品の出前に向いていそうです。

Skypeを開発したメンバーが作り上げた「Starship robot」

https://www.starship.xyz/

「Starship robot(スターシップロボット)」はエストニア発のStarship Technologies社が開発した宅配ロボットです。

Starship Technologies社の共同創業者Ahti Heinla氏とJanus Friis氏はなんとskypeの創業者でもあります。最初に地元であるエストニア・タリンでオフィスを立ち上げ、その後はアメリカ・イギリスを中心として実証実験を行い、幅広く拠点を増やしています。先日25億円の資金調達を発表し、さらなる事業拡大をすることは間違いないでしょう。日本に上陸する日もかなり近そうです。

配送口が1つで重量が20kgと小柄なため、小さな商品を特定の家庭に届ける際に大いに役立つことでしょう。

公道での実走に成功!シリコンバレー発の「Robby2」

https://robby.io/

「Robby2(ロビーツー)」はアメリカ発のRobby Technologies社が開発した宅配ロボットです。

Robby Technologies社はMIT出身のLi氏とVenkatraman氏によって創立されました。2016年にRobby1を完成させており、既にサンフランシスコを中心に実走を開始しています。Robby2はその2代目にあたり、Robby1よりも強力な赤外線カメラとヘッドライトが装備されています。そのため暗闇の中でも宅配できるという強みがあります。

また、耐水性や耐久性にも優れており、段差や坂などロボットにとって走行が難しい状況でも走りやすくなったと言えます。既にアメリカでは実走されているだけに、こちらも日本に上陸する宅配ロボットとして有力視されそうです。
小柄ながら配送範囲がかなり広いため、土地が広く、配送所からエンドユーザーまでの距離が比較的遠い地域での配送に役立ちそうです。

まとめ

いかがでしたか。
人間に代わって宅配を行うユニークなロボットをご紹介しました。日本で宅配ロボットの走行を実現するためには法整備がまだまだ必要とのことですが、多方面で実証実験や協業が進められており実現は近いと感じました。これらのロボット活用に期待がかかります。

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この記事を書いた人:

石村夏奈子

石村夏奈子

paid学生インターン。写真を撮ること、音楽を演奏することが趣味。教育分野について興味があります。

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