クラウド名刺管理Sansan 5つの新機能で働き方を「革新」、イノベーションを後押し
働き方改革で生産性の向上が求められています。
Sansan株式会社が主催するカンファレンス「Sansan Innovation Project 働き方2020」内で、Sansanが働き方を革新する新しい5つの機能を追加したと発表しました。
皆様にご紹介します。
目次
Sansanの基本的な概要
クラウド名刺管理Sansanとは
「名刺を企業の資産に変える」を掲げるSansan は、社内にある全ての名刺を集約することで名刺を「価値ある資産」に変える法人向けのクラウド名刺管理サービスです。 数名規模の企業から大手企業まで7,000社に導入されています。
Sansan株式会社が創業当時から提供しているサービスです。
Sansanのビジョン
Sansanのビジョンについて、Sansan取締役の富岡圭氏は次のように説明しています。
「Sansanは、ただ名刺をデジタル化して管理するツールだと思われがちですが、名刺を共有することで出会いの価値を最大化するプラットフォームを目指しています。
企業がより生産的に、効率的に営業活動ができるように、イノベーションを後押ししていきたいです。そのために開発研究を進めています。」
Sansanが提供する価値
Sansan事業部 プロダクト開発部 部長/プロダクトマネジャー 藤倉成太氏よると、Sansanが提供できる価値は主に3つあるといいます。
「1つ目は、名刺をクラウドで管理することで社内での名刺共有を効率化し、「営業のチャンスを広げる」こと。
2つ目は、外部ツールとの連携で二重入力の手間を省き、全社で使用できるデータベース基盤となることで、「社員の生産性を上げる」こと。SansanはMicrosoftやSalesforceなどの様々なサービスとの連携が可能です。
3つ目は、同僚の強みを可視化し、会話のハードルを下げることで「組織のコミュニケーションを進化」させること。蓄積されたデータをプロファイリングし、同僚の得意領域を把握することが可能になります。
このようにビジネスの出会いを活用することで、新しいイノベーションを後押しし、そして働き方を革新していくことがSansanが提供している価値になっています。」
Sansanの5つの新機能
メッセージ機能
まず発表されたのが、今までβ版でリリースされていたメッセージ機能の正式リリースです。
「メッセージ機能はSansanがプラットフォームとして機能するための核となるツールです。これまではβ版でしたが、正式に発表します。
Sansan上で名刺にカーソルを合わせると、チャットが立ち上がります。これで同僚と会話ができるようになります。
今までは、紙の名刺を探し、名刺情報を内線やメールで同僚に聞いたりしていたと思います。しかし、このメッセージ機能により、Sansan上でやり取りを完結することができます。
また、スマホでもチャット形式でのメッセージのやり取りが可能になります。」
一括取り込み/即時データ化
次に、名刺データの取り込みがより簡単になる機能です。
「今までは、スマホから1枚ずつ写真を撮影しアップロードしなければなりませんでした。それが複数枚同時取り込み、さらに即時データ化が可能となりました。
名刺管理を行うと言っても、今まではExcelに手打ちで管理している方がほとんどだと思いますが、Sansanを使えば名刺の共有がスムーズに行えるようになります。」
Sansan Customer Intelligence
企業内に散在する顧客データを統合して管理できるプラットフォームがプロダクトとしてリリースされます。
「私たちは創業以来、人と企業の情報をいかに整理できるかについて考えてまいりました。
このノウハウをプロダクト化したものがこのSansan Customer Intelligenceです。
企業には、CRMなどの顧客に関わる膨大な情報が溢れています。しかし、必要な情報がどこにあるか分からない、気づいていない、または重複しているということが多々あり、情報を活用しきれていないという現状があります。
その重複されている情報を整理統合するのは簡単ではありません。
しかし、Sansan Customer Intelligenceはこれらの膨大なデータの整理統合を行い、人と企業の情報の価値を進化させることができます。
これらのデータはSansan Customer Intelligenceの中に集約され、このまとまった情報から営業戦略を立案することも可能です。」
スマートレコメンデーション
続いて、研究開発のために設立された“出会いのデータを科学する”研究室「DSOC」から生まれた機能が2つ紹介されました。その1つ目が、次に会うべき人脈をレコメンドしてくれる機能です。
「出会いは探しにいくものではなく、これからはレコメンドされるものへと変化します。
このスマートレコメンデーションは、Sansan上でユーザーを分析し、同じ会社内にある名刺から「あなたにおすすめの名刺」を提案する機能です。
その名刺には、業種、企業規模などの、属性が表示されています。
ユーザーは、これらの情報を踏まえてレコメンドされた名刺について「興味あり」か「興味なし」を選択します。
「興味あり」を選択すると、社内のその名刺の持ち主に通知がいきます。持ち主が許諾すればメッセージが立ち上がり、その名刺についてのコミュニケーションがとれるようになります。
社内に眠っている人脈を無駄にしない、一期一会の出会いを1つも無駄にしないようにという考えのもと、この機能を追加しました。
これまでは、クライアントを自分で探すことが主流でしたが、これからはAIが次に会う人脈をレコメンドするようになります。」
Sansan Labs
2つ目がDSOCが開発しているプロジェクトをベータ版として利用できるというものです。
「このように、「出会いのデータを科学する」ことで、新しいプロダクトの可能性が広がっています。
この動きをさらに加速させようというのが、このSansan Labsという実験的な取り組みです。
現在私たちは20以上の新しいプロジェクトを行っています。
「出会いのデータを科学する」ことでどんな働き方が生まれるのかという観点で、β版として現時点で4つを公開中です。
(①人を知り個人を知り企業を知る、②企業間距離の変遷、③バーチャル組織図、④社内キーパーソンを探せ)
また、Sansan universityという取り組みも行っており、DSOCの中だけでなくグローバル規模で国内外の大学と共同研究し、「出会いのデータを科学」しています。
このように、私たちは、ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新していこうと考えています。」
Sansanを使うことで働き方は革新できるか
今回の新機能で、従来の名刺管理の機能だけでなく、プラットフォームとしての機能が多く追加されました。
働き方改革として、業務の効率化、生産性の向上が重要視されがちですが、社内でのコミュニケーションも働き方に大きな影響を与えると思います。
Sansanの新しいプラットフォーム機能を使うことで、業務を効率化できるようになるだけではなく、社内のコミュニケーションとしての側面からも、働き方を革新できるようになるでしょう。
個人的に印象に残ったのは、スマートレコメンデーション機能です。自らクライアントを探しに行く従来の営業方法から、蓄積された名刺情報からAIがクライアントをレコメンドしてくれるようになると、これからの営業活動が大きく変わっていくのではないかと期待できます。
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