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『Sansan』『Eight』の進化で効率的なビジネスチャンスを提供!【Sansan株式会社インタビュー後編】

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前編ではSansan株式会社様の企業ミッションや目指していく世界についてお聞かせいただきました。

前編はこちら

後編となる今回はプロダクトの進化や目指す未来のための実際の施策について、前編に引き続き長倉様にお伺いしました。是非ご覧ください。

よりビジネスチャンスを生むためのプロダクトになる『Sansan』と『Eight』

どう進化していくのか

―貴社のメインプロダクトである「Sansan」「Eight」はどのように進化していく予定ですか?
「現在、Sansanは単純な名刺のクラウド管理サービスだと思われていますが、いずれ『ビジネスは全てSansanから始まる』と言えるプロダクトを目指しています。例えば現在、全く接点のない方と初めて会うときはGoogleなどの検索エンジンから人や企業の名前を調べると思います。そんな時、まずはSansanを見てみる、という世界を実現したいと考えています。

私たちは社内外の人脈、それぞれの繋がりや歴史・背景をすべて把握できる状況があってこそ、ビジネスを始めることができると考えています。入社や転職、異動をしたらまず頼りたくなるサービスになるのが目標ですね。そういった考えからSansanのプロダクトコンセプトも、現在の「名刺を企業の資産に変える」からそんな概念を意味するものに刷新する予定です。

個人向けのEightに関しては、より生きた人脈を活用できるアプリにしていきたいと思います。今も職歴等の経歴はキャリアサマリとして登録できますが、これからは営業ができるとか、PRができるというようなより細かな個人的強みをスキルという形で反映していけるというような機能の構想もあります。そうすることでビジネスパーソンの武器になるようなアプリを目指していきたいですね。」

―「Sansan」は法人向けサービスですが、「Eight」にも企業向けプランがありますよね。どちらを選ぶかの境目は大体どれくらいの人数なのですか?
「現実問題として、社員が10~20名の中小企業様は費用面からSansanの導入が難しい場合があります。そういった場合に対応できるようにEightに企業向けプランを取り入れることにしました。中小企業様でも検討しやすい価格で、Eightを使って名刺情報を共有できるようにしたので導入のハードルを下げられたと思います。おかげ様で導入社数も順調に伸びています。

利用したい機能や目的にもよるので、従業員数だけでは一概には言い切れませんが、全従業員が10名以下の企業様がSansanの導入を検討されている場合は、Eightの企業向けプランもご紹介することがあります。規模やニーズを伺って、SansanかEightの企業向けプランか、お客様に最適なサービスをご提案するようにしています。」

世界中に導入してもらうときの課題とは?

サイトより引用

―ビジネスパーソンにとってなくてはならないプロダクトにしていきたいという点で、将来的には世界中の企業にもアプローチしていこうと考えていらっしゃいますか?
「そうですね、将来的には世界中で通用するプロダクトを目指しています。

グローバル展開の皮切りとして、Sansanはシンガポール、Eightはインドから海外展開を進めています。アジア圏は日本と同じく名刺文化で、特にインドは人と人との出会いを大事にする傾向が強く、ビジネスにも大きな影響を与えています。知人からの紹介で始まるビジネスも多いそうなので、我々のサービスが活躍できると感じる部分も多いです。

グローバルへ打って出て行くにあたっては、端末の違いなどもありすぐに潤風満帆というわけにはいかない部分もありますが、引き続き力を入れて展開していく予定です。」

これからのプロダクトやブランディングの方法とは?

新しいプロダクトを展開する予定は?

―これからは人と人が出会った後のサポートもしていきたいとのことでしたが、具体的に展開されている取り組みはありますか?
「名刺交換をした後、その出会いを活用する後押しとしては、現在『スマートレコメンデーション』という機能があります。これはAIがユーザーの名刺交換傾向から次に会うべき人をおすすめしてくれる機能です。

例えば、私は広報担当なので出版社などメディア関係者の方とよく名刺交換をさせていただきますが、ある日、当社の営業部のAさんが出版社へ営業に行き、社員のBさんと名刺交換をしたとします。それをAさんがSansanに取り込むと、AIが私の名刺交換傾向から「Bさんは次に会うべき人としておすすめ」という判断をして、Sansan上で教えてくれるのです。
共有しているたくさんの名刺情報の中から自分で探すのではなく、AIが自動で見つけ出してきてくれるので非常に業務効率化が見込めます。もちろん場合によって、共有をしない設定をすることも可能です。」

ブランディングにかける熱意

―CMや展示会のブースデザイン、表参道駅の広告ジャックなどで貴社のイメージが変わった印象を受けたのですが、ブランディングにも力を入れているのですか?
「そうですね。そこはとても力を入れている点なので気付いて貰えて嬉しいです。ブランディングを含めたクリエイティブ面に関しては、ベンチャー企業の中でもトップクラスに力を入れていると自負しています。

CMに関して言えば、会社の規模が今ほど大きくないときからかなりの投資を行ってきました。それくらい代表の寺田がクリエイティブの力をよく理解して信じているんです。現在はブランディング部門やそれぞれの事業部の所属するクリエイターをCBOが統括して、社外に出る全てのタッチポイントのクオリティーを高い水準で保つために全員で注力しています。

表参道駅の広告ジャックは、出会いの価値を本社のある表参道から発信していくという目的で2018年にスタートした『Sansan in 表参道』プロジェクトの一環です。表参道本社近くにあるCOMMUNE 2ndというイベントスペースで、実際にビジネスパーソン同士が出会うイベントを企画したり、表参道ヒルズでイベントを行ったりしました。

また昨年の9月にはファッション誌のVOGUE様が行うイベント『VOGUE FASHION’S NIGHT OUT』に協賛し、待ち合わせスポットのプロデュースさせていただきました。ブランディングに関してはBtoBに限らず、ありとあらゆるタッチポイントで行っています。これからも未来のユーザーを見据えたタッチポイントを増やしていきたいですね。」


いかがでしたでしょうか。これまでのクラウド名刺管理という分野だけではなく、AIを用いたプロダクトの進化によってビジネスチャンスを広げていくなど、名刺活用の可能性は非常に大きいと感じました。今後、世界へ躍進していく姿から目が離せません。

会社名
Sansan株式会社
住所
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル 13F
事業内容
クラウド名刺管理サービスの企画・開発・販売
URL
https://jp.corp-sansan.com/
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この記事を書いた人:

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