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【3分でわかる】一触即発!?中国とアメリカの貿易戦争とは?

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2018年7月6日、アメリカと中国による貿易戦争が実質的に開戦しました。それによって、私たちにはどんな影響があるのでしょうか。今回は貿易戦争についてと、この貿易戦争の影響について考察をしていきたいと思います。

貿易戦争とは?


そもそも貿易戦争がどのようなものか知らない方もいらっしゃると思います。そこで、まずは貿易戦争についてご紹介します。

貿易戦争は戦争といっても直接攻撃を行うわけではありません。端的に表すと、「貿易による関税アップによって互いを攻撃しあうこと」です。
外国との貿易において、輸入額よりも輸出額が大きくなることを貿易黒字、反対に輸出額よりも輸入額が大きくなることを貿易赤字といいます。今回の件では、大きな貿易黒字を出している中国に対してアメリカが高い関税をかけ、中国もそれに呼応してアメリカに対して高い関税をかけました。こうした特定の国に対して互いに報復的関税アップをすることを近年、貿易戦争と呼んでいます。

アメリカが中国に対して高い関税をかけた理由

中国の台頭

アメリカが中国を標的にした理由として、トランプ大統領は知的財産権侵害や、国内産業保護を挙げています。これらの理由も嘘ではないでしょう。しかし、真の理由は別にあると考えられています。それは中国の台頭を食い止めることです。

近年、中国の技術力が飛躍的に進歩したことにより、中国の機械産業は大きな進歩を遂げています。それにより中国とアメリカの貿易において中国が2700憶ドル以上の莫大な貿易黒字を出し、アメリカは大きなダメージを受けました。

この状況を重く受け止めたトランプ大統領は2018年7月6日、中国からの輸入品818品に対して840憶ドル規模の追加関税を発表。そして中国もアメリカに対して同規模の追加関税を発表しました。特にアメリカは中国のハイテク産業に大きな関税をかけています。これにより中国の成長を食い止めようとしているのです。これが中国に高い関税をかけた理由です。

トランプ大統領の当選

トランプ大統領が他国のハイテク産業を目の敵にしているのは選挙の頃からです。トランプ大統領の選挙公約の中にはNAFTA(北米自由貿易協定)の離脱や、中国への関税アップが宣言されていました。

この選挙公約は自動車産業やハイテク産業に従事しているアメリカ国民からの大きな賛同を獲得し、当選に繋がりました。つまり、この選挙公約を守らないと国民からの信用や支持率が下がる危険性があります。賛否両論であったアメリカでの支持率を上げるためにはこの選挙公約を守り、中国への関税アップをする必要があったのです。

貿易戦争がもたらす影響

中国への影響

この貿易戦争において中国は大きなダメージを受けることが考えられます。まず当然のこととして中国のハイテク産業がアメリカで高価格化し、売れ行きが伸び悩みます。アメリカという大国からの需要が見込めないことは決定的なダメージになります。

中国もまたアメリカに高い関税をかけたのですが、アメリカからの主な輸入品は大豆、トウモロコシ、小麦などの食料です。こういった食料はハイテク産業とは違い、生きていくのに必須なものです。貧富の差が激しくいまだ多くの貧困層を抱える中国にとって、生活必需品に高い関税がかかることは決して無視できる問題ではありません。中国国内の食品の値段が上がり、最終的に中国全土が苦しむことは間違いないでしょう。

世界への影響

貿易戦争は中国とアメリカだけの問題ではありません。もちろん日本も影響を受けます。例えば今回高い関税をかけられた自動車産業は中国だけの力で成り立っているわけではなく、その部品の一部は日本などから輸入しています。

もしアメリカで中国産自動車の需要が低迷した場合、中国での自動車の生産量が減り、日本などから輸入する部品の量が減ってしまいます。そうなると、日本で製造している部品の輸出量が減少し、日本経済も大きな打撃を受けます。

中国とアメリカの貿易戦争が始まった今、こうした現象は今後自動車産業に限らず様々な産業で見られるようになります。世界中の貿易が低迷し、世界経済も低迷します。世界各国にとって貿易戦争はマイナスな影響があります。

まとめ

貿易戦争は「勝者のいない戦争」とも呼ばれています。一時的な利益のために関税を高くしたせいで最終的には世界中が不利益を被る事態に発展してしまうからです。この貿易戦争が激化するのか、沈静化するのか、世界中がその動向に注目しています。

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この記事を書いた人:

西田久哉

西田久哉

Vacks学生インターンです。最新の技術から匠の技まで、様々な技術について知ったり見たりすることが好きです。

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