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【簡単解説】カジノ法案が成立!IRの実態とメリット、デメリットとは?

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2018年7月20日、カジノを含むIR実施法は参院本会議で賛成多数により可決・成立しました。このいわゆるカジノ法案は国内では賛否両論の意見が出ています。

IR(統合型リゾート)は大きな経済効果を生むと言われており、実際に海外のIRは大きな成果を出しています。しかしその反面リスクも含んでいるのも事実です。そこで今回はカジノを中心にIRについてご紹介します。

IRとは?海外実例もご紹介!

参照:https://diamond.jp/articles/-/65314

(参照:https://diamond.jp/articles/-/65314)

IRと呼ばれる統合型リゾートは日本においてあまり馴染みのないものかもしれません。しかし、海外には数多く存在し、それぞれ特徴があります。その実例も含めてご紹介します。

IR(統合型リゾート)とは?

IRはカジノのみならず、劇場や国際展示場、ホテルなどを一ヵ所に集中させた統合施設です。IRではカジノで収益を出し、反対にその他の施設は利益よりも質を向上させる形をとるのが典型となっています。

ラスベガス

IRの代表格、ラスベガスをご紹介します。ラスベガスといえばカジノを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、他のIRと比べるとカジノによる収益は全体の1/3程度と 、少々控えめな割合になっています。

現在のラスベガスではスポーツイベントやマジックショー、サーカスやコンサートなどのイベント事業と切っても切れない関係になっています。そういったイベント事業とカジノが同等の人気を誇るのでカジノの収益比率は控えめになっているのです。

マカオ

マカオはラスベガスと正反対の手法をとっています。カジノでの収益が全体の2/3程度を占めており、その他の事業の割合が小さくなっています。特にVIP向けの高額カジノに力を入れており、カジノ同士が富裕層の奪い合いをしていることが特徴です。

ただ、収益の多くをカジノに依存することは大きなリスクを伴います。例えば中国政府の規制などによりカジノが制限されるようであれば、一気に経営が立ち行かなくなってしまいます。

シンガポール

2010年に開業したシンガポールのIRは、ラスベガスとマカオの中間的な運営で成功を収めています。カジノの収益だけでIRを運営していくのではなく、逆に規制することで全体の収益のバランスを保ってきました。しかし、マカオと同様に中国の富裕層に収益を依存しているので、状況次第では経営が傾く可能性があります。

カジノのメリット、デメリット

日本では、これまで大規模な賭博施設はありませんでした。カジノには大きなメリットと共にデメリットも存在するからです。

メリット

⓵外国人観光客が増え、税収が増加する
カジノを作るということは観光スポットを作るということです。外国人の訪日が増えることは日本国内での消費が増えることに大きく関わってきます。

そして、国内消費が増えることは税収の増加に繋がります。医療費や教育費など、国民全員が関係する事業の負担 が軽くなり国全体にメリットがあります。

⓶雇用増大に繋がる
カジノを含めたIRでは多くの従業員が必要になります。大量の雇用が生まれ、働き口に困っている人々を救える可能性が出てきます。さらに、カジノができることで景気が上がれば、IR以外のカジノに関係する事業でも雇用が増えると考えられるので、期待が持てます。

デメリット

⓵ギャンブル依存症が増える
最も懸念されているのはギャンブル依存症の増加です。カジノとは大きなお金の動くギャンブルです。そういったギャンブルは重度のギャンブル依存症に繋がります。日本ではあまり馴染みのない言葉なので実感がわかないかもしれません。

しかし、ラスベガスのあるネバダ州では地元に住む人の半分近くがギャンブル依存症だと言われています。ギャンブル依存症の詳細や危険性についてはこちら(http://www.gaprsc.or.jp/about/)をご覧ください。

⓶土着性のある文化や伝統が失われる可能性がある
カジノを含むIRは巨大な統合施設です。当然、設立には大規模な土地開発が必要になります。元々住んでいた人々に対しての立ち退きや、文化的歴史的財産などを取り壊す可能性があります。確かに経済効果という観点ではIRを設立した方が効果的かもしれません。しかし、知的財産をないがしろにするのは見過ごせません。

まとめ

カジノを含むIRがハイリスクハイリターンな事業であることはわかっていただけたかと思います。しかし、すでにカジノ法案は可決されてしまいました。これからどのように共存していくかが国全体の課題になっていきそうです。

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