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学問推進国のスウェーデンが、学力急落の危機?ピンチからビジネスのチャンスに!

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スウェーデンという国の名前を一度は聞いたことがあると思います。しかし、この国がいま「学力問題」において注目を浴びていることをご存知の人は、あまりいないのではないでしょうか?今回はその実態について紹介していきます。

学ぶための制度が整っているスウェーデン

学費が無料

日本では、高校を卒業するまでに約1000万円の学費かかるといわれています。もちろん、大学に行くのであればこれ以上に金額がかかります。

それに対し、スウェーデンでは小学校から大学まで学費が無料で、公立・私立関係なく補助金をもらうことができます。さらに、なんと16歳まですべての国民が児童手当をもらうことができます。この児童手当によって、子供が親の所得が低いために学校に通えないといったことがなく、誰でも平等に教育を受けることができるのです。日本だったら考えられません…。

大学への入学ハードルが低い

スウェーデンには徴兵制度があり、徴兵が済んでから大学に通う人も少なくありません。また、一度企業に就職をしてから大学に通う人も多く、社会に出て4年以上労働をして税金を払っていると、無条件で大学に入ることができます。つまり、日本のようなセンター試験や、私立受験等の複雑で過密な受験スケジュールをこなすことなく、入りたい大学に行くことができるのです。

大学もほとんどの学生が補助金や奨学金がもらえるため、お金に関してのハードルは非常に低いと言えるでしょう。

スウェーデン独自の教育政策

まず、スウェーデンには小学6年生になるまで成績表がなく、国として子供に対して競争させる意識を持たせていません。スウェーデンの教育理念は「個人個人が自由に生き生きと育つ」というものであり、誰かと比べることを奨励していないのです。

スウェーデンの学力が急落!?

上記のように教育に対して非常に力を入れているスウェーデンですが、今、かつてない学力低下問題の危機に直面しているのです。

スウェーデンの学力事情

独特な勉強理念と政策により、スウェーデンは2003年の国別学力調査(OECD)では8位に位置しており、当時の日本(14位)に比べ、非常に高い学力を誇っていました。ところが、2013年の調査ではなんと、全科目で37位以下まで降格してしまったのです。


〈引用元:http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40503

なぜ学力が下がってしまっているのか

大きな要因は2つあると考えられています。
まず、1つ目が地方によって財力に偏りがあるということです。スウェーデンは各学校の運営を地方分権によって運営しています。ですので、各地域によって授業の内容y、教育施策にかけられる資金が異なるため、、教育の質に差が出てしまうのです。また、優秀な教師が都心部や特定の地域に固まってしまうと、その学校ばかりが人気になり、他の学校との差が生じてしまいます。

そして、2つ目が寛容な移民政策の影響です。移民の子供の中には、スウェーデン語を理解できないことも少なくありませんが、学校数にも限りがあるので、スウェーデン人と一緒の学校に行かざるを得なくなります。しかし、それに対する特別措置を行わず、今までと同様に授業をしているため、移民の子供は学習についていけず、授業全体の進捗度にまで影響を与えてしまっているのです。

このように、ゆとり政策が成功していたスウェーデンですが、様々な問題が浮き彫りになっているのが現状なのです。

スウェーデンにこそビジネスのチャンスがある

教育の危機に陥っているスウェーデンだからこそ、ここにはビジネスのチャンスがあると考えられます。

アメリカの教育系スタートアップの事例

以前、アメリカの教育系スタートアップが、スウェーデンの教育環境と似たような状況下で成功しています。

アメリカはスウェーデン以上の多民族国家であり、さらに地方分権を行っているため、同じような教育格差問題が起こっていました。そこでアメリカの起業家たちは、教育イノベーションに目をつけ、ビジネスに繋げています。

例えば、アメリカは地方分権により教科書検定がないため、誰でも教科書を売ることができます。ここに目をつけた『remind』や『ClassDojo』は、デジタル版教科書を初めて導入し、成功を収めました。

▼『remind』について知りたい方はこちら
米国Edtechスタートアップ 「remind」って知ってますか?

教育に関するニーズがスウェーデンにはある!

スウェーデンの教育事情を調べていく中で最も驚いたのが、政府以外の機関がこの状況を改善しているというデータがないということです。もし教育系スタートアップを考えている方や、競争相手の少ない市場を探している方がいたら、スウェーデンの教育分野にフォーカスしてみるのも手だと思います。



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この記事を書いた人:

芳山大雅

芳山大雅

Paid学生インターンです。海外旅行が好きです。それぞれの国の文化に興味があります。

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