【IoT自作】ラズベリーパイ(Raspberry Pi)とは?ラズパイでできること
最近、様々な場所でIoTという言葉を耳にするようになりました。
IoTデバイスは今後急速に増えると予想されており、その動向からは目が離せません。
今注目のIoTデバイス、自分で作れたら楽しそうだと思いませんか?
今回は、IoT機器を個人で簡単に作るためのコンピュータ、ラズベリーパイの活用例を紹介します。
目次
Raspberry Piで自分のアイディアを実現
Raspberry Piとは
ラズベリーパイ は、英国のラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)が開発した超小型のシングルボードコンピュータです。日本では「ラズパイ」の愛称で親しまれています。
元々は教育用に開発されたものですが、安価な割にしっかりと動作することが話題となり、販売開始直後は生産が追い付かなくなるほど爆発的に売れました。
クレジットカードサイズの小さな基板に、ARMベースのCPUや、パソコンを構成するハードウェアが入っていて、HDMI/USB/LAN等のインターフェイスを利用することができます。
ストレージの役割を果たすSDメモリーカードや、電源、デスクトップ環境を備えるOS、ディスプレイ、キーボード、マウス等を追加すれば、MacやWindowsパソコンと似たUIで使用することもできます。
IoTデバイスも自作可能
最近ではIoTの流行に伴い、IoTデバイスを自作する際にもよく使用されています。
IoTデバイスを作る際、専用のハードウェアを用意し、組み込みソフトウェアを作って動作させるとなると費用も時間もかかります。しかし、ラズベリーパイを使えばIoTデバイスのプロトタイプを安価かつスピーディに作ることができます。
開発速度が重要視される現在。ラズベリーパイを使えば、同じようなアイディアを持った他者に先を越される心配はありません。
安価で扱いやすいため、個人で気軽にIoTデバイスを自作したいという方にもおすすめです。
Raspberry Piの種類
現在、公式サイトでは以下7種類のラズベリーパイが販売されています。
https://www.raspberrypi.org/products/raspberry-pi-2-model-b/
- Raspberry Pi 3 Model B+
- Raspberry Pi 3 Model B
- Raspberry Pi 2 Model B
- Raspberry Pi 1 Model B+
- Raspberry Pi 1 model A+
- Raspberry Pi Zero W
- Raspberry Pi Zero
Raspberry Pi 3以降のモデルにはWi-FiとBluetoothが搭載されています。
最新モデルのRaspberry Pi 3 Model B+は熱設計が向上され、産業領域でも使いやすいように改良されています。
また、Raspberry Pi Zero、Raspberry Pi Zero Wは他のものよりもサイズが小さく(「フリスクサイズ」と言われています)、性能こそ劣るものの消費電力が抑えられるモデルです。
Raspberry Piの活用方法
Raspberry Pi でできること
ラズベリーパイはコンピュータなので、ソフトウェアで様々な機能を追加することができます。
具体的な使用例は以下の通りです。
- 音楽プレイヤー
- ラジオ
- ビデオプレイヤー
- 各種ロボット
- スマートスピーカー
- デジタルカメラ/ムービーカメラ/防犯カメラ
- 天気予報
- 多機能家電
- 携帯電話
もちろんこの他にも、アイディア次第で様々なモノを作ることができます。
ラズベリーパイは価格も安く機能も充実しているので、スタートアップ企業などが、製品のプロトタイプを作成する際にもよく用いられます。
スピード感を重視し、なおかつコスト削減を目指している企業にはもってこいの製品ですね。
ちなみに、企業の業務スピードを上げ、コストを削減するには決済代行サービス「Paid」など、業務代行サービスを使うという手段もあります。
試してみたい!Raspberry Pi で作れるアイテム
今回は、身近な場所で使えそうな使用例を7つ紹介します。
1.モバイルルーター
Raspberry Pi 3と格安SIMを組み合わせてモバイルルーターを作ることができます。
市販のものを買うよりも安く作成でき、ハイスペックなものを作ることもできるので、モバイルルーターの購入を検討されている方は試しに作ってみてはいかがでしょう。
作り方はこちら
2.音楽プレイヤー
Raspberry Pi ZeroでMP3ファイルを再生するだけで、音楽プレイヤーとして使用することができます。比較的簡単に作れるので初心者にもおすすめです。
より簡単にRaspberry Pi音楽プレイヤーが作れるキットも販売されています。
3.スマートスピーカー
IoTデバイスの代表格、スマートスピーカー。なんとそのスマートスピーカーも、ラズベリーパイを使えば自作することができます。
ラズベリーパイと学習リモコンのIRKitを使うと、HomeKitと呼ばれるAppleが提唱する家電の管理システムを作ることができます。HomeKit を作れば、iPhoneのSiriを通した音声で家電操作ができるようになるのです。
少し難易度は高いですが、挑戦してみる価値はありそうです。
作り方はこちら
4.スマートミラー
スマートミラーは鏡にニュースや時間、天気などの情報が表示されるおしゃれなアイテムです。
これも、ラズベリーパイで作ることができます。
作り方はこちら
5.ゲーム機
Raspberry Pi Zeroを使えば携帯ゲーム機を作ることがもできます。
少々難易度は高いですが、作成用キットも販売されているのでガジェットの自作がお好きな方は是非挑戦してみてください。
6.携帯電話
携帯電話の作り方は、なんとラズベリーパイ公式サイトに載っています。
通話以外の機能は使うことができませんが、コーディングの量が多いことや必要な部品数が多いことから、高難度のデバイスといえるでしょう。
難易度の高いデバイス作成に挑戦したいという方にはおすすめです。
作り方はこちら
まとめ
今回紹介したデバイス以外にも、ラズベリーパイを使って作れるものはまだまだあります。
例えば、ラズベリーパイを使って映画「スターウォーズ」に登場するロボット「R2D2」を自作した例からもわかる通り、アイディア次第でユニークなアイテムを何でも生み出せるのです。
今後注目度が高まっていくIoTへの理解を深めるためにも、ラズペリーパイでオリジナルのデバイスを作ってみてはいかがでしょう。
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