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500万人の人々にインパクトを与える小売業向けソリューションとは?【Mobisy Technologies:インタビュー後編】

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デロイトトーマツ社の「2017 Deloitte Technology Fast 50」でインドの成長企業3位に表彰されるなど、目覚ましい成長を続けるMobisy Technologies Pvt.Ltdのラリット・ビセCEOへのインタビュー後編です。

前編では、会社を立ち上げた経緯や会社の理念、提供サービスについて伺いました。

▼前編はこちら
「小売り×テクノロジー」でイノベーションを起こす!インドの注目成長企業【Mobisy Technologies:インタビュー前編】

後編となる今回は、サービス誕生の背景にあるインド小売業界の課題や、サービスの今後の展望について伺います。

小売業界のエコシステム効率化を目指す

メーカーから消費者までをカバーする唯一のサービス


ー小売業界向けのBizomとDistimanといったサービスは、どの様にして生まれたのでしょうか?
「2012年ごろ、インドの小売業界の起業家らと話をする中で、多くの事業者が市場のデータを追うのにエクセル、さらにはペンと紙を使用しているという問題に気付いたのです。

これではデータを分析して必要な情報にたどりつくのに数週間から数ヵ月かかってしまい、大変非効率的です。私は携帯電話業界で働いた経験から、クラウドとモバイルを組み合わせればこの問題を解決できると考えました。ここから私たちの挑戦は始まったのです。

現在、弊社のサービスは、インド国内の卸売業者や営業担当を含む12.5万ユーザにご利用いただいており、500万人の生活にインパクトを与えることができました。」

ーBizomの競合としてはSalesforceやMicrosoft Dynamics 365があると思いますが、それらとの違い、強みは何ですか?
「Bizomはプラットフォームの様なサービスであり、異なるビジネスニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です。また、SalesforceやMicrosoft Dynamics 365はサイトを作成して公開するまでに数ヵ月かかることがあります。しかしBizomであれば、最短2日から約2週間で公開することができるなど、UIの使いやすさとスピードが我々の強みです。

また、Bizomはメーカーから消費者までをカバーする唯一のソリューションだと考えています。Salesforceは営業担当者とメーカー、卸売業者を、Microsoft Dynamics 365はメーカーから卸売業者までをカバーするソリューションですが、どちらのサービスも小売業者まではカバーしていないのです。

そのためBizomは、インドのあらゆる消費財のエコシステムをデジタル化する唯一のEnd to Endソリューションだと考えています。さらに機械学習をはじめとするAI技術を使用しており、これが業界で他の追従を許さない理由の1つになっています。

つまりBizomはプラットフォームとしての側面としてUIの使いやすさとスピード、エコシステムの側面では他社より広いソリューションの提供範囲と最新技術を使っていることが強みです。」

ユーザ数100万人を目指して

ーインドの小売市場はどの様な特徴があるのですか?
「日本では、小売りというとコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど、比較的大規模な企業の店舗がほとんどであるのに対し、インドでは約90%の小売りは個人営業などの小規模店舗です。インドにはその様な古い小規模店舗がおよそ1500万店舗存在し、総人口と照らし合わせると1店舗当たり60人の客がいる計算になります。つまり、日本の小売市場とインドのそれの最大の違いは、小売りが行われる店舗の規模です。

これはインドのメーカーにとっては大変な問題です。なぜなら自社の商品を1500万の小売店舗に卸さなければならないからです。メーカーが、大きな小売企業、例えば米ウォルマートや米ターゲットに商品を卸す場合はその倉庫に商品を配送するだけで良いのですが、インドの小売市場のエコシステムではそうはいかないのです。これがインドの小売市場の特徴であり、問題でもあります。

この先2、3年でBizomを100万ユーザを抱えるサービスへと成長させるためには、自社の技術だけでなく、小売業者が抱える問題についてもっと深く掘り下げていく必要があると思っています。」

今後の目標はグローバル展開

スピードと使いやすさでシェアを広げる


ー人口が増加するインド市場はより大きくなることが予想されますが、ビジネスのさらなる成長を目指すのであれば海外展開も1つの戦略かと思います。海外展開の具体的なご予定はありますか?
「既にヨーロッパ、そして中東に進出しましたが、今後は東南アジアへの進出も考えています。まずはインドの小売市場に似た海外市場から、そしてフィリピン、ベトナム、インドネシア、タイなどに進出しようと構想しています。」

ー日本の小売市場はインドのそれとは異なることは先ほどお話がありましたが、SalesforceやMicrosoft Dynamics 365が既にサービスを展開している国において、Bizomの勝機をどの様にお考えですか?
「すでに競合サービスが展開している市場においても、Bizomが勝てるという自信を持っています。なぜならBizomは導入するそれぞれの企業のニーズに合わせて素早くソリューションを提供することが可能で、そのスピードと使いやすさに自信があるからです。

実際、今年進出したイギリスでは、多くのお客様がSalesforceやMicrosoft Dynamics 365からBizomに移行しています。Bizomは他の競合サービスからのデータ移行が簡単であることも、イギリスをはじめとする成長市場でBizomが受け入れられた理由の1つであると考えています。」

ー日本ではどうでしょうか?
「日本市場にBizomを展開する上での問題の1つは言語だと考えています。しかし、Bizomはすでに日本語対応しているため、言語の違いは問題にならないでしょう。ただ、競合となるSalesforceやMicrosoft Dynamics 365などは、10年以上に渡り開発されたサービスです。私たちはこの先2、3年でそれらに素早く追いつき、追い越すことを目指しています。」

全世界200万人以上の人々の生活にインパクトを

ーでは、今後の展望を教えてください。

「私たちは現在、3年連続でインドの急成長Tech企業に、さらにアジア全体での急成長企業43位に選出されました。私たちは更に成長のペースを加速させ、この先3年で全世界の200万人以上の生活にインパクトを与えること目標としています。今後は、インド国内市場とグローバル市場の2つに注力する予定です。」

ーさいごに、日本のお客様にメッセージをお願いします。

「私は日本、そして日本人に対し、深い尊敬の念を抱いています。特に日本人のタイムマネジメントや礼儀正しさは、日本人と仕事をした際に実際に感じました。実は弊社は2年ほど前、日本のお客様とお仕事をした経験があります。その時はうまくいかなかったこともありましたが、また機会があればその時は私が日本を訪れ、日本のお客様とお仕事をしたいと強く望んでいます。」



いかがでしたか。

小売業界のアナログな管理をテクノロジーで効率化しようというのが、同社が提供しているBizomとDistimanというサービスです。すでにある競合サービスとの差別化がきちんと考えられており、今後の海外進出においてもどんどんマーケットを広げていくのではないかと期待できます。
日本への進出も予定しているということで今後の展開も楽しみです。

会社名
Mobisy Technologies Pvt.Ltd
住所
Sy. 75/1, Sri Arunachaleshwara Bldg. Bellandur Main Road, Bangalore, Karnataka 560103, India
事業内容
クラウドを活用した業務改善サービス「Bizom」とBtoB専用のEーCommerceアプリ「Distiman」の運営
URL
https://bizom.in/sfa/
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この記事を書いた人:

高澤夏紀

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

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