生産性アップのヒントが見つかるメディアVacks(バックス)

最新EdTechサービスの3つの特徴から見る若い世代の社会背景とは? 【大学生・社会人編】

B!はてブ

前回の記事【幼児~中高生編】では、若い世代向けのEdTechサービスを取り上げて若い世代を取り巻く社会背景をまとめました。

★【幼児~中高生編】はこちら

それでは、より上の世代、大学生~社会人向けのEdTechサービスにはどのようなものがあるでしょうか。そして、そこから見られる社会背景とは一体どのようなものでしょうか。

彼らはどのような世代か

子どもたちにとっての“教育”は学校での教育が真っ先に思い浮かぶでしょう。しかし、大学生や社会人にとっての“教育”とはなんでしょうか。大学生はまだ大学という教育機関に属していますが、両者とも義務教育や受験勉強から解放され自由な学びができる世代です。そのような世代に求められている国内EdTechサービスを大きく3つの種類に分け、サービスの社会背景をまとめてみます。

EdTechサービスが持つ3つの特徴と大人たちの環境

前回同様、実際のEdTechサービスの具体例を挙げながら、それらの特徴と大学生~社会人を取り巻く環境をご紹介します。

“自分の興味・得意”に特化したコンテンツ


コーチ・ユナイテッド株式会社が提供するサービス「Cyta.jp」では、音楽やダンスなどを中心に様々なジャンルから自分が習いたいと思うジャンルについて専門的な知識を持つ先生がおり、その先生から1対1で教えてもらうことができます。株式会社ココナラが提供する「ココナラ」というサービスにおいては、様々な自分の知識やスキルを売り買いすることができ、アイコン制作・デザイン制作などユニークなジャンルも見られます。

小さいころに習い事をしていたけれど大学生・社会人になるとなかなか続けられなかった、という人は多いのではないでしょうか。これらのサービスを利用することで自分の得意なことを伸ばすのはもちろん、新しいことに挑戦すれば新しい人々と交流を持ち、自分の視野も広がり、より生活が充実するということにつながります。これらのサービスが登場した背景には、自らの興味や得意分野を追求し、プライベートの充実を望んでいる人が増えている傾向が挙げられると思います。

“ビジネススキル”に特化したコンテンツ


株式会社Schooが提供するオンライン動画学習サービス「Schoo」では、仕事をするにあたって自分に必要なスキルを生放送の参加型の授業で他の人と一緒に学ぶことができます。学校の授業の集団授業のように他の人の意見を聞くことで、学びになることは多いでしょう。また、株式会社シェアウィズが運営しているサービス「Sharewis」もビジネススキルを始めとした様々な講座を、学びたい度合いに合わせた2種類のコースで提供しています。

これらのサービスは社会人であれば会社の中でより活躍するために活用し、学生であれば将来社会人になったときに身につけておきたいスキルを学ぶために活用されるでしょう。変化の激しい社会の中で苦手な力を伸ばしたり、自分の強みをさらに伸ばしたりすることが必要になっていると考えられます。

“学問”に特化したコンテンツ


株式会社ドコモgaccoが運営している「gacco」というサービスでは、大学の講座を無料で学ぶことができます。多くの講座が2~4週間の受講期間で、かなり長期にわたって受講できます。海外でEdTechサービスの先駆けとなった「Khan Academy」もこの部類に属するでしょう。

日本の大学のほとんどは入学時に学部や専攻を決めて入る仕組みです。しかし、その学問を学び始めてからやっぱり別の学問も学んでみたかったと思うことは多いのではないでしょうか。そんな思いを叶えてくれるのがこれらのサービスです。大学生であれば自分の専攻を補うために他大学の講義を受けてみる、といった使い方もできますし、社会人であれば学生時代に学べなかった勉強や、今までにしてきた勉強を学びなおすといったこともできるでしょう。幅広い世代にとって多様化する社会の中の教養の需要は高まっているのではないかと思われます。

EdTechサービスのニーズと今後

今回は大学生、社会人向けのサービスと社会背景をまとめました。
前回同様、キーワードをまとめると「プライベートの充実・変化の激しい社会に対応できるビジネススキル・多様化する社会に必要な教養」のニーズが高いということが考えられます。さらに共通することを挙げると、彼らは子どもの時とは異なり“教育”の意味も広く、EdTechを用いることで今までに自分が触れたことのなかった幅広い分野に触れたいというニーズがあるのではないかと思うのです。前回同様、『多様化』というトレンドはかなり重要であり、そしてそれに対応していくためにサービス側も今以上に多彩なジャンルの学びを提供することが求められるのではないでしょうか。

B!はてブ

この記事を書いた人:

石村夏奈子

石村夏奈子

paid学生インターン。写真を撮ること、音楽を演奏することが趣味。教育分野について興味があります。

新着記事