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【簡単解説】5Gとは?その影響は?生活はどう変わる?4Gとの違いやメリット、できることをわかりやすく説明!

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注目の通信規格「5G」。
「4Gよりすごいらしい」ということは知っているけれど、具体的に何ができるのかを知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では「5Gについて知りたい!」という方向けに、「4Gと5Gの違い」から「5Gの具体的なスペック」、「5Gが生活にどのような影響を及ぼすのか」までをわかりやすく解説します。

この記事を読めば、5Gに関する理解が深まり、未来の通信技術について少し詳しくなれることでしょう!

5Gとは?

「5G」とは、「第5世代(5th Generation)のセルラーテクノロジー」を表す言葉です。「第5代移動通信システム」などと訳されます。
5G技術が注目されている理由は、通信速度がLTE技術よりもはるかに速くなると期待されているからです。なんと、現在使われている4G通信の100倍ものスピードを発揮することが予想されるうえ、通信の信頼性も上がります。
他にも、同時に接続できる機器の数が増えたり、遅延が少なくなったりするなどのメリットもあります。
ちなみに、Wi-fiの「5G」は「5GHz帯」を指す言葉なので、まったくの別物です。

5Gと4Gの違い

通信量が格段に上がる

4Gの通信速度は50Mbps~1Gbpsですが、5Gでは10~20Gbpsにまで速度が向上します。なんと、最大100Gbpsにまで到達する見込みです。インターネットで動画が止まったり、音声が途切れたりすることがなくなり、より快適にネットを使うことができるようになります。
例えば、4Gなら10秒かかるデータ通信も、5Gであれば0.1秒未満で終わります。コンテンツの表示やダウンロードを「待つ時間」が大幅に減るのです。

遅延時間も短くなる

通信速度が向上すれば、送信と受信を繰り返すときに生じる遅延も短くなります。4Gでは10ミリ秒ほどの遅延がありますが、5Gではこれが約1ミリ秒にまで短縮されます。
遅延が短くなればデータをリアルタイムで送受信できるようになるため、音や画像のズレも減らすことができます。また、ロボットの遠隔操作等もよりスムーズに行うことができるようになります。

機器の同時接続数が増える

IoTの普及に伴って、ワイヤレス通信を利用する機器が増えていますが、電子機器同士の同時接続にも5Gは一役買うでしょう。
5Gを使えば同時接続可能な機器の数が増えるので、4Gや3Gでは対応できない膨大な数の機器を同時に接続できるようになります。

5Gで生活はどう変わるの?

ストレスのない通信環境が手に入る

ほとんどの人がスマートフォンを所有し、「通信」が生活の一部となっている現在でも、時間帯によって通信速度が下がるなど、通信環境にストレスを感じることもままあります。
5Gはなんといってもその通信量の多さが売りの一つなので、日常的に利用する通信環境が格段に改善し、ストレスフリーなインターネットライフが送れるようになるでしょう。

ビジネスでも大いに活躍する

5Gはビジネスの領域で本領を発揮するといわれ、その活用方法は多岐に渡ります。
ここでは、その一例を業界ごとに簡単にご紹介します。

医療:5Gの活用により、26年の医療業界の売上高は760億ドルに達する見込みです。現医療システムは患者の詳細なデータからCT画像に至るまで大量のデータを処理する必要があるため、より高速で高性能なネットワークが必要とされています。一方、5Gでは遅延がほとんど発生しないため、こうした大量のデータを瞬時に伝送できます。
また、遠隔操作ロボットを使った手術の質も高まるといわれています。遠隔操作ロボットを用いた手術では高精細な画像の配信が必要なので、低遅延で処理速度の高い通信が不可欠です。ここでも、5Gの「低遅延」「高速」という特徴が活きるでしょう。

金融サービス:5Gでは通信の安全性と速度が増すので、利用者は自分のモバイル端末で即時決済できるようになると予想されます。さらに、遠隔での窓口対応も可能になります。
5G通信を使って生体認証を行えば、本人確認のミスが減るともいわれています。また、5Gの良好な通信環境を活かして、AIが利用者にアドバイスをする「パーソナルバンキング」などのサービスも活性化すると予想されています。

農業:世界の農家はIoT技術を使ってさまざまな農作業を最適化しています。5Gの普及で、より快適にIoTシステムを使えるようになるでしょう。
農業は気候変動などの影響を受けやすく、リスクの高い産業なので、テクノロジーを活用して生産の量や精度を高める「スマート農業」が注目を浴びています。しかし現行の通信技術では、「スマート農業」に必要な大量のデータ送信に対して、十分な通信速度を提供できていません。今後5Gが普及し、農村部にもより快適な通信環境がもたらされれば、農産物の生産量や品質は飛躍的に向上するでしょう。

サプライチェーンの管理:近年、運輸やそれにかかわるサプライチェーン領域での人手不足が問題となっていますが、5Gはサプライチェーンの管理にも活用できます。5G対応のIoTセンサーを製品に埋め込めば、サプライチェーン各社は大量のデータをリアルタイムに入手できるようになるからです。
5Gは大量のデータを一度に高速で送受信できるうえ、バッテリーの寿命を最大10年も伸ばすといわれているので、今までシステムの導入をためらっていた企業も、こうしたIoTシステムの導入を検討し始めるでしょう。
5G対応IoTセンサーをサプライチェーンに導入すれば業務を大幅に効率化できるため、生産性が向上し、物流プロセスも効率化してコストを削減できます。また、必要な人員も減らせるので、人手不足の緩和にも役立つのではないでしょうか。

まとめ

何かと耳にすることも多くなった「5G」。
普段の生活で動画再生やメッセージ送信が快適に行えるようになるだけでなく、さまざまな分野で生活を便利にしてくれる力があるようですね。
日本での導入にはまだ時間がかかりそうですが、今後の動向に要注目です。

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この記事を書いた人:

鈴木まい

Paid学生インターン。趣味はミュージカル鑑賞です。家にスマートスピーカーを置くのが密かな夢です。

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