ベンチャー企業がリモートワーク導入時におさえるべき5つのポイント
ベンチャー企業(に限らずですが‥)の成長には人材確保は不可欠ですよね。しかし、せっかく良い人材を見つけることができても、「働く場所」が理由で雇用の機会を逃してしまってはいませんか?
場所を問わずに人材確保ができたらいいのに‥。
そんなときに浮かぶのがリモートワーク!導入を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、ベンチャー企業がリモートワークの導入時に何に気をつければいいのか、ご紹介していきます。
目次
場所で働くことをあきらめない、新しいワークスタイル
ご存知の方もいるかもしれませんが、リモートワークとは「場所で働くことをあきらめることなく、自分に合った働き方ができるように生まれた新しいワークスタイル」です。
リモートワークを導入する主なメリットには、
- 企業・組織に所属しながらも働く場所にとらわれない
- 配偶者の転勤や育児、病などを理由に通勤が困難な人も働くことができる
- 災害時や悪天候時に事業継続ができる
- オフィスの賃料や設備費、備品代、清掃・メンテナンス費用などのコストが削減できる
- 通勤に関わる時間やコストが削減できる
などが挙げられます。
上記メリットをもたらして、リモートワークの導入を成功させるためにおさえておくポイントをご紹介します。
リモートワーク導入成功のためにおさえるべき5つのポイント
1.コミュニケーションがとれる環境
オフィスにいる人と自宅・コワーキングスペースで作業をする人同士、オフィス外にいる人同士、あるいはオフィス外からお客様への営業時に、コミュニケーションがとれるツールや機器の準備は整っていますか?
円滑に業務を進められる体制を整えるには様々なシーンでの利用を想定しなければなりませんが、ツールや機器の準備不足によって、リモートワーク導入前よりもストレスフルな業務になってしまっては意味がありません。
そうならないためにはネット環境を整え、チャットツールやバーチャルオフィスツール、オンライン会議ツールなどを活用すべきでしょう。
2.セキュリティ対策
オフィスとはまったく違う環境で業務を行う上で、セキュリティ面に不安な部分はありませんか?
リモートワークを導入すると、オフィス外からも重要なデータにアクセスできるようにしなければ仕事になりません。企業によってどういった情報を扱うかが異なるため、その道に詳しい専門家や担当者、セキュリティシステムを構築するエンジニアなどへ相談するのが得策です。
その後、セキュリティポリシーの見直しや新しいルールの策定、技術的なセキュリティ対策の実施をしていくとよいでしょう。
3.勤怠管理・労働時間管理の仕方
業務の様子を把握するためのルールは決められていますか?
オフィスでは作業状況が見えますが、リモートワークだと直接確認することはできません。残業時間の把握、過剰労働の抑制のためにも勤怠管理や労働時間の管理は大切です。
始業・作業中断・作業再開・終業時などを随時メールやチャットで連絡する、オンラインタイムカードツールを利用して把握する、またはオンライン会議ツールやチャットツールでチーム内を常時接続するなど、管理ができる体制を整えましょう。
4.労災・各種手当の見直し
リモートワーク導入時に考えられる労災の適用条件の確認はしましたか?
リモートワークであっても、仕事が原因による事故やケガ、病気また仕事中に災害に見舞われたときなど労災が認められることがあります。通勤災害、業務上災害などの適用条件をあらかじめリモートワークを行なう社員と確認しておきましょう。
各種手当には、通勤手当の見直しや新たに発生する費用の確認(通信費、機材・機器の費用)などが挙げられます。
5.タスク・スケジュール管理方法
仕事の依頼をしたり、進捗を確認したり、スケジュールの共有ができる方法は定められていますか?
1.コミュニケーションが取れる環境 2.勤怠管理・労働管理の仕方 と重なる部分がありますが、業務を行う場所が異なっても、チームとして向かっていく方向は同じです。リモートワーク時だけに限りませんが、タスク管理・スケジュール管理は大切になってきます。
導入時や入社時に仕事の進め方に対するセルフマネジメント能力の教育を行なったり、管理ツールを導入したりすることで業務に支障が出ないようにしましょう。
企業成長に合ったリモートワークの活用を
現在日本ではリモートワーク導入を進める動きが活発になってきました。
その一方で、シリコンバレーではリモートワークを週○回と制限するベンチャー企業も出てきていて、会社が成長していくにつれて完全リモートワークで事業を維持することが現実的でなくなったとみられているようです。自社の成長状況やステージに適したリモートワークの活用を考えることも大切になってきますね。
働く場所・住む場所に縛られない働き方に対応することはもちろん、企業成長に応じてリモートワークの導入・運用を進めてみてください!