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「Fintech Pitch Off」登壇の海外Fintechサービスをご紹介【イベントレポート②】

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12/14(木)、渋谷のインキュベーション施設「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」にて「Fintech Pitch Off」が開催されました。こちらの記事では、ピッチに登壇した日本のスタートアップサービスをご紹介しましたが、今回は海外のFintechサービスをご紹介します。

注目の海外Fintechサービス

HEXANIKA

サイトより引用

http://hexanika.com/

HEXANIKAは、シリコンバレーで開催されるアメリカ最大のテクノロジースタートアップカンファレンス「TiEcon」というイベントで「TiE50トップスタートアップ2016」に選ばれるなど、注目を集めているFintechスタートアップです。「銀行の課題やニーズに効果的かつ効率的に対処するスケーラブルなビッグデータテクノロジーとインフラを革新する」をビジョンに掲げ、ビッグデータソリューションを提供しています。

主なプロダクトは「SmartJoin」というビッグデータフレームワークに基づいた独自のソリューションです。銀行が保持する与信データ、マーケットデータ、ファイナンスデータ、照会データ、トランザクションデータといった様々なデータを、エクセル、CSV、SQLなど形式が異なるものであっても統合、連結、集約及び管理できるように自動で統一化し、簡単に一元管理できるように再構築します。そして、銀行のレポーティングツールと連携してリアルタイムでレポートを確認したり、大量のデータを一元管理することで品質を向上させる、さらには機械学習によってデータの規則性を見出し今まで手動で行っていた作業を自動化するといったことも可能です。データの所有から分析にいたるまでのコストを削減できる、効果的かつ効率的なオープンソーステクノロジーなのです。

銀行における規制強化、マネーロンダリングの監視、詐欺調査、さらには住宅ローンや信用サービスなどにおけるデータの品質管理まで様々な用途で使用されています。

Swissborg

サイトより引用

https://swissborg.com/en/

スイスのスタートアップであるSwissborgは、今話題の自律分散型企業(DAO)です。これまでデジタル化されていなかった資産管理業界を革新するため、資産管理をより透明化しすべての人がアクセスできるコミュニティ中心のアプローチとして、誰でも簡単に仮想通貨資産のポートフォリオを管理できるシステムを提供しています。

特徴としては、イーサリアムブロックチェーン技術を活用した、「スマートマンデート」と呼ばれるコード化された投資委任システムです。各クライアントには、カスタマイズ可能なスマートマンデートが配布され、銀行の要件と投資戦略を設定することができます。そして、「サイボーグアドバイザー」と称する人工知能アルゴリズムに基づいた最新の技術ツールを使って最善の投資戦略を提供し、資産を容易に管理できるようにしています。

また、独自のトークン「CHSB」も発行しており、トークンでの投資も可能です。トークンの保有者はネットワーク内の投票権を持つことができ、プラットフォームの開発に関する戦略的決定にも影響を与えることができるという特徴があります。そしてトークン保有者は、ICOの直後にDAOによって生成された収入を受け取ることができます。

Keychain

サイトより引用

http://keychain.jp/

Keychain社は、金融システムの開発経験を豊富に持つテクノロジーカンパニーで、新しいブロックチェーン技術(認証だけのブロックチェーン)を活用したビジネスソリューションを提供しています。

Keychainは、分散型(PKI)認証プラットフォーム(TM)です。このプラットフォームを利用することで、セキュリティレベルが高い認証システムの構築や情報の暗号化を低コストで実現することができます。例えば、金融サービスがメールなどで送受信するメッセージの暗号化や、OTC取引における全てのメッセージやドキュメントにデジタル署名を添付することができます。

本サービスを利用するメリットとして、同社は次のように説明しています。
「ブロックチェーン技術を企業で活用するには、既存システムや法体制の大幅な変更が必要であり、多額のシステム開発費用と時間がかかります。当社のKeychainを活用すると、ブロックチェーンのメリットを存分に享受でき、大幅な開発コスト削減が可能です。」

NoPassword

サイトより引用

https://www2.nopassword.com/

NoPassword社は、顔、指紋、音声、虹彩といった人のバイオメトリクスを活用した認証システムを提供しています。
同社は、従来の認識方法の問題点として次の3つを挙げています。

  • ユーザーにとっての不便さ
  • ITマネジメントの複雑さとオーバーヘッド
  • セキュリティに関する課題

これを解決するために、NoPasswordはバイオトリメクスと隠れた多因子認証(H²MFA™)とIDマネジメントにより、ユーザーの利便性とセキュリティを向上させるパスワードフリーを実現しようとしています。バイオトリメクス認証が完了すると、NoPassword(TM)アプリケーションによってユーザーのデバイスから抽出した隠れた特徴による追加認証が入ります。ユーザーの利便性を損なうことなく、認証セキュリティを大幅に強化することができます。また、パスワードを忘れた場合に再発行するといった手間もなくなります。

米国、欧州、およびAPACの政府機関とともに、金融、保険、および医療機関のプライバシー、セキュリティ、およびデータ保護を念頭に置いて設計されているそうです。

まとめ

いかがでしたか。海外ではビッグデータやAI、ブロックチェーンといった昨今注目を集めるテクノロジーを活用し、金融業界を革新しようとする動きが活発になっている印象を受けました。Swissborgのようなこれまで敷居の高かったスイスのプライベートバンキングを刷新するような画期的なサービスは、うまくいけば世界的にも影響が広がるのではないかと感じました。

さらにどんな新しい革新的なサービスが生まれるのか、そして日本からも海外で注目されるようなサービスが誕生することを期待したいと思います。

※引用している画像につきまして使用上問題のある場合はご連絡いただければ削除など対応いたします。

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この記事を書いた人:

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

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