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FinTechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選【前編】

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昨今、○○×Techという言葉は当たり前のように聞かれるようになりました。例えば、FinTech、AgriTech、EdTechなどです。
これらの○○×Techは、金融や農業、教育といった分野にテクノロジーを活用した先進的な事業やサービス、またはそれらを含む取り組みのことです。

今、世の中にはどんな○○×Techが登場しているのでしょうか?

今回は、○○×Techの中でも特に注目を集めている9つの領域をピックアップし、それぞれの特徴とその領域で注目されているベンチャー企業をまとめました。

○○×Tech 注目9選

FinTech(フィンテック):Finance(金融)× Technology(技術)


言わずと知れたFinTech。金融サービスはこれまで金融機関が提供するものがほとんどで、不便な部分が多々ありました。それをテクノロジーの力でより利用者が便利に使えるサービスにしていこうとするのがFinTechです。

最近では5月に経済産業省がFinTech(フィンテック)に関する初めての総合的な報告・提言「FinTechビジョン」を取りまとめ、公開しています。

日本でFintechが注目され始めたころは、会計サービスや家計簿アプリが代名詞となっていましたが、最近では様々な分野に広がりを見せています。法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「FraudAlert」を提供する株式会社カウリスが、EY Innovative Startup 2017のFinTech分野で表彰されているように、ペイメント・決済サービス、企業会計サービス、家計簿・経費精算サービス、クラウドファンディング、ソーシャルレンディング、投資・運用サービス、ブロックチェーン、そしてFraudAlertのようなセキュリティサービスなど、提供されているサービスは多岐に渡ります。

AgriTech(アグリテック):Agriculture(農業)× Technology(技術)

我々の食事に欠かせない農産物や畜産物。日本国内では農業従事者の高齢化及び離農による労働力不足、世界に目を向けると食糧需要の増加や環境配慮、健康志向の高まりなどといった現状から、AgriTechへの注目が高まっていると言われています。

農産物の流通・物流最適化プラットフォーム「SEND」、生産者とバイヤーのためのダイレクト商談・出荷取引管理プラットフォーム「seasons!」のプラネットテーブル株式会社も、先ほどご紹介したEY Innovative Startup 2017で表彰されており、これまでアナログだった農業の流通管理や商取引の仕組みを変えていこうとするサービスが増えてきています。

EdTech(エドテック):Education(教育)× Technology(技術)


2008年頃からアメリカで始まったとされるEdTechですが、少しずつ日本でも盛んになってきています。その背景には、文部科学省が2011年に発表した「教育の情報化ビジョン」で、「2020年までにすべての学校で1人1台のタブレット端末の導入」を決めたことや、2020年以降に施行される学習指導要領改定案に「プログラミング教育の必修化」を盛り込むことが発表されたことがあります。

教育領域はいい意味でも悪い意味でも“昔ながら”といった面があるので、なかなかIT化が進んでいなかったのではないでしょうか。

EdTechで最近増えてきているのは、オンライン上でプログラミングを学習できるサービスです。例えば、日本上陸時にベネッセと業務提携していたアメリカ発のオンライン教育プラットフォーム「Udemy」や、教室でもオンラインでも受講可能な短期集中型のプログラミング学習サービス「TECH::CAMP」が代表格の一部です。


今回はここまで。FinTechはだいぶ市場として確立されてきましたが、そのほかの領域も含めてまだまだ発展が見込めるのではないでしょうか。次回、FinTechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選(中編)でお会いしましょう!

★中編はこちら

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この記事を書いた人:

川村亜衣

2018年にラクーン入社予定。食べることが大好き。これまで感覚で物事を捉えがちでしたが、メディア運営を通して読者のみなさまにわかりやすい文章をお届けしていきます。

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