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暗号通貨に使われている技術、ブロックチェーンとは? |連載:今さら聞けない暗号通貨【第二弾】

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第一弾では、暗号通貨の概要と特徴について紹介しました。その中で紹介したように、暗号通貨にはさまざまな特徴があります。
特に特徴的である、”取引のすべてが記録され、公開されている仕組み”はブロックチェーンという技術に支えられています。

今回は、暗号通貨に使われている技術であるブロックチェーンについて紹介します。

ブロックチェーンの仕組みとは?

ブロックチェーンとは


ブロックチェーンとは次のように定義されています。

ブロックチェーンは、取引履歴を記録する変更不可能な分散型台帳です。契約から証書、支払にわたって、信頼性、アカウンタビリティー、透明性を確立し、次世代の取引アプリケーションへと進化させます。

引用元:IBM https://www.ibm.com/blockchain/jp-ja/

つまり、ブロックチェーンとはこれまでのあらゆる取引すべてを記録している取引台帳のことで、ネットワークに参加するコンピュータに分散して保存されています。この技術により、ビットコインは偽造や不正な取引を行うことができなくなっています。

一定時間ごとの取引のまとまりをブロックと呼び、それらのブロックをチェーンのようにつなげて記録するためブロックチェーンと呼ばれています。

情報の改ざんを防ぐ「ハッシュ値」

新しいブロックをつなぐには、その取引が正しいものであるかを確認する必要があります。ビットコインでは、その確認にブロック同士をつなぐ「ハッシュ値」と呼ばれる暗号を使っており、その暗号が解けたらブロックをつなげるシステムになっています。

ハッシュ値とは、ブロックの中にある取引情報に対して、ハッシュ関数によって算出されたデータのことです。元のデータが変わるとハッシュ値は全く違う値になります。
もしも不正を働こうとした場合、過去のブロックのハッシュ値を再計算する必要があるため、ブロックチェーンの改ざんは実質的に不可能と言われています。

しかし、前回の記事で紹介したように、ビットコインは非中央集権的で、取引を管理している会社のようなものはありません。

それでは、どのようにしてハッシュ値を計算しているのでしょうか。

ブロックチェーンを維持するプルーフオブワーク、マイニング


ハッシュ値の計算は、全世界のビットコインネットワーク上のPCで行われ、取引の記録や不正の防止をしています。このハッシュ値から取引の整合性を確認し、ブロックの追加を「承認」する作業のことを「マイニング」と呼びます。

マイニングをする人は、善意で計算をしているわけではなく、暗号の計算を最初に終わらせた人には報酬としてビットコインが払われる仕組みであるため、報酬目的で計算をしています。

このマイニングによって取引の不正を防ぎ、取引を完了させる一連の流れは「プルーフ・オブ・ワーク」と呼ばれ、ビットコインのような中央管理のないシステムを稼働させる上で重要なルールとなっています。

金などの鉱石と同じように、マイニングする人が増えたり、採掘済みのビットコインの量が増えると、採掘できる量が減ったり暗号の難易度が高くなり、より入手が困難になっていきます。

ブロックチェーン技術を使ったサービス

ブロックチェーンはビットコインや暗号通貨だけの技術ではなく、さまざまなことに利用されています。Fintechはもちろんのこと、ブロックチェーンの特徴を活用したものを紹介したいと思います。

チケットの転売問題を解決する「転売抑止チケット」

サイトより引用

https://guide.blockchain.z.com/ja/docs/oss/resale-deterred-ticket/

転売抑止チケットはGMOインターネット株式会社が提供するオープンソースで、ブロックチェーンの技術を利用してチケットの転売を抑止し、チケットレスを実現するサービスです。

ブロックチェーン上にあるチケット購入者のアドレスに入場券を、購入者の持つスマートフォンなどの端末に鍵を付与することによって、入場券だけでなく、鍵の入っている購入者の端末が無ければ入場ができない仕組みになっています。ベトナムサッカーのオンラインチケット販売の本人確認に応用する開発を進めるなど、活用が進んでいます。

ブロックチェーンを活用した貿易取引

https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20170426release_jp.html

みずほ銀行とIBMが協働で取り組んでいるのが、貿易の信用状の発行から貿易書類受け渡しまでの業務をブロックチェーン上のアプリケーションで取引するスキームです。
現在の貿易取引では、輸出者、輸入者、運送会社、保険会社、金融機関など、多くの関係者の間で書面によるやり取りが必要で、数日を必要としていましたが、ブロックチェーンの活用により2時間まで短縮することに成功しています。

また、時間だけでなく、書類の電子化によって書類の発行や郵送にかかる人件費などのコストカットや、ブロックチェーンにより関係者全員に取引状況が共有されるなどのメリットもあります。

ブロックチェーンの活用でより便利な世の中に

ブロックチェーンを各種の証明書などに応用することによって、土地の登記や住民票などがより便利なものにしたり、生産データの記録に応用することによって、輸入食品などをより安全なものにするなどの試みがすでに行われています。

これらの試みがうまくいけば、ブロックチェーンによって現在よりさらに便利で安心できる世の中になることでしょう。

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この記事を書いた人:

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

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