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ベンチャー企業が急拡大するときにどのように管理職を登用するか。ウェルクスの育成セオリーとは【前編】

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会社が大きくなる段階で、組織や社内の人材をどのように育てるべきか悩んだ経験はありませんか?
保育士・介護士・栄養士の人材紹介を中心に行う株式会社ウェルクスでは、事業拡大とともにユニークな制度を取り入れることで組織の育成を図ってきました。今回は、同社代表の三谷卓也様に組織力を強化する独自の制度についてお伺いしました。

前半は、会社立ち上げの経緯からベンチャー企業が管理職を登用する際のポイントについてご紹介します。

保育士の人材紹介業から始まった社会課題解決への思い

受託事業会社から人材紹介事業会社へ

―会社の立ち上げまでの経緯を教えてください
「私はSMSという会社に26歳で入社しました。そこで看護師の人材紹介を行っており、広島の事業所立ち上げやセールスのマネージャー、ソフトウェアのプロモーションマネージャー、事業買収した会社のセールスマネージャー、WEBマーケターなど様々な部署で経験を積みました。

最終的にマーケティングセールスの仕事をしているうちに身につけた様々なスキルを使って独立したいという思いが強くなりました。そこでウェルクスを作る前に営業やWEBマーケティングを代行する会社を立ち上げたのですが、少数クライアントの意向によって売上が上がったり下がったりしてしまう受託事業よりも事業会社を経営したいと思うようになったんです。

ちょうど安倍内閣が発足した2013年に、待機児童をなくそうとする動きがありましたよね。元々保育士の領域に関心があり、この動きを追い風に保育士の人材紹介業にチャンスがあるのではないかと思い、ウェルクスを新たに立ち上げることにしました。」

―保育士の人材紹介から始まり、様々な領域に事業を広げたのはなぜですか。
「保育園での求人では保育士の他に栄養士も必要だったり、一方で栄養士さんの求人は病院や介護施設でも多かったりします。業界的に似たようなニーズが多いので、並行して始めることにしました。介護士の人材紹介は2014年9月に、栄養士の人材紹介は2015年1月に開始しています。」

福祉の領域に圧倒的な強み

―サービスを展開するにあたって気を付けていらっしゃることはありますか
「求人の数と求職者の数はかなり気をつけています。やはり人材紹介業ですと、求人の多いサービスに求職者も集まってきますし、求職者の多いサービスに求人も集まってきます。なので、双方のボリュームによって差別化するようにしています。当社は保育士も介護士も栄養士も、新しい求職者が月に数千人ずつ増えているので圧倒的な強みになっていると思います。」

ベンチャー企業が拡大するのに欠かせないのは管理職の存在

管理職は組織の骨格

―ここ数年で社員数が増加されたとお聞きしました。増加するにあたって組織のあり方を見直した瞬間はありましたか。
「少人数かつサービスの数が少なかったときは、私自身が直接見ることもできるのでそれほど課題は感じませんでした。ですが、同じくらいの規模のサービスを2つやるとなったときには代わりに管理のできる人が欲しいなと思っていました。管理職は組織の体形を保つのに必要な骨格のようなものなので非常に重要です。」

管理職には自分で動く経験から自己成長してほしい

―ベンチャー企業が組織力を強化するときにも、管理職が重要ということでしょうか。
「やはり管理職・マネージャー、リーダーをどのように置くかということは考える必要があると思います。前職ではマネージャーは中途採用に限定しており、社内からは上がれない状況になったことがありました。

それは非常につまらないので自社では社内からマネージャーを育成したいと思い、リーダー層に対して密なコミュニケーションを取っていました。それによってある程度は育成ができたのですが、一定以上には成長しなくなってしまったんです。

その原因は、創業者が育成を担当してしまったことによって二つの弊害が生まれたからだと思っています。一つは創業者が誰でも簡単にできると言うことが社員の意識としてはできるわけがないと思ってしまい、そこにギャップが生まれすぎてしまっていた点。そして二つ目は最終的に創業者がすべてやってくれると思ってしまいリーダー層が責任を放棄してしまう点です。自分が考えることはどうせ間違っているからやらなくていいやとなってしまい、育成としてはうまくいきませんでした。

現在は、社内から育ってほしいという思いがあるもののスピードも重視したいので、マネージャー陣に関しては外部採用にシフトしています。組織の成長に骨格が追い付かないと、変な体型になってしまいますから。ただその中で大切にしているのは、その人の責任に対して権限を与えて、私からは口も手も挟まないことです。途中でお伺いをたてて正否を聞いてきたときにそれに答えてしまうと、考えることをやめてしまいますよね。なので今は結果だけ報告してもらい、自己成長に期待しています。」


前編はここまで。
組織が急拡大する際に三谷様が試行錯誤されたことからも、管理職の重要性を感じ取れました。
後編では「WELKS7」を始めとする同社独自の取り組みと、今後の展望についてお伺いします。

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この記事を書いた人:

石村夏奈子

石村夏奈子

paid学生インターン。写真を撮ること、音楽を演奏することが趣味。教育分野について興味があります。

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