ホテル予約をブロックチェーンで効率的に!イギリス発のサービス「Trippki」
ここ数年、ホテル宿泊者数が増加しているのをご存知ですか?
観光庁の調べでは、2012年から2016年にかけて5300万人も増加していて、今後も増え続けていくことが予想されています。(参照:http://www.mlit.go.jp/common/001247514.pdf)
そして今、ホテル予約に関する問題を改善するイギリス発のサービス『Trippki』が、日本でも展開を始めるということで注目を集めています。
今回は、ホテル業界にブロックチェーンを導入するメリットと「ホテル×ブロックチェーン」を提供するイギリス発のサービス『Trippki』の仕組み・特徴について紹介していきます。
目次
ホテル予約の課題
仲介手数料が高い
あらかじめ泊まりたいホテルが決まっていれば、ホテルの公式サイトから予約をするので、仲介料などは存在しません。しかしほとんどの人は、行きたい地域を先に決め、そしてその近くにあるホテルを探すと思います。
この場合、複数のホテルの料金をまとめて比較して予約ができる「宿泊予約サイト」を利用することになります。しかし、宿泊予約サイトに掲載するには、10%前後の手数料がかかります。
(参照:http://fivestar-corporation.co.jp/archives/438)
つまり、ホテルは仲介手数料を上乗せした料金設定にするため、宿泊者は元々の料金よりも高い金額を払わなければならないのです。
不正なレビューが多い
みなさんも一度は「思っていたホテルと違った」「聞いていたオプションがもう終わっていた」などの苦い経験をしたことがあるのではないでしょうか。これは宿泊予約サイトなどに限らず、ホテルの公式サイトから予約した人でも経験があると思います。
では、なぜこのような問題が起きるのでしょうか。それは「レビューを操作している可能性があるから」です。特典目的で実際には宿泊していない人がレビューしていたり、自分のホテルを予約してもらえるように関係者がコメントを捏造していたり、いわゆるサクラが含まれていることがあるためレビューに騙されてしまうのです。
ブロックチェーンを利用したホテル予約サービス『Trippki』
ホテル予約の新たな仕組み
『Trippki』は、これまでの仲介業者がホテル情報を一括して管理する中央集権的な宿泊予約サイトとは違い、仲介業者が存在せずホテルと宿泊者が直接交流できるプラットフォームです。
仲介業者を挟まないため、ホテル側は無駄な手数料を抑えることができます。
さらに特徴的なのが、Ethreumと呼ばれる分散アプリケーションプラットフォームを用いた仮想通貨「TRIPトークン」を発行していることです。
利用者は、まず『Trippki』の提供する仮想通貨「TRIPトークン」を購入し、それを用いてホテルの予約、滞在を行います。そして滞在後に『Trippki』のロイヤリティ報酬制度により、宿泊料金の一部を報酬として得ることができます。「TRIPトークン」は次回ホテル内の追加サービスや割引などに使用したり、次回別のホテルを予約する際の支払いにも利用可能です。
TRIPトークンを発行することで、顧客(宿泊者)はお得にホテルに滞在することができ、ホテルは今まで築きにくかった顧客とのロイヤリティを構築することができるのです。
また、『Trippki』のレビュー欄は、「TRIPトークン」を受け取った者しか書き込めない仕組みになっています。実際にホテルに泊まったことのある人のみが正直に感想を書き込めるため、偽のレビューに騙されることもなくなります。
『Trippki』のメリット
では、具体的に「宿泊者」と「ホテル」にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
□宿泊者側
・「TRIPトークン」により、お得に宿泊ができる
・正しい情報(レビュー)を得られる
・ホテルの適正価格で予約ができる
□ホテル側
・顧客と直接やり取りができ、ロイヤリティの構築が容易になる
・顧客の正しいレビューにより、よりよいサービスを生むことができる
・手数料が安くなる
ブロックチェーンを利用することで、宿泊者にもホテル側にも大きなメリットがあります。特に、「お得に宿泊できる」「信用のできるレビューを見れる」などは、今の時代のニーズに非常にマッチしていると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まだ日本では広まっていないため国内での使用は難しそうですが、旅行やビジネスでよく海外のホテルに泊まる方などは、ぜひ利用してみてください。
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