ビジネスと社会貢献の両立~「公益資本主義」という考え方~【CS-C インタビュー後編】
前編では、株式会社CS-Cの企業理念や展開するサービスについてご紹介しました。
前編はこちら
テクノロジーでローカルビジネスの課題を解決【CS-C インタビュー前編】
後編では、CS-Cが提供するサービス独自の強みや新たな取り組み、そして今後の飲食業界の展望についてお伺いしていきます。
目次
CS-Cが展開するサービスの特徴
常に進化し続ける
-CS-Cの展開するサービスの強みは何でしょうか?
「私たちは『C+』で実際のクライアントから売上データを収集しながらWebの対策をし続けるので、どういった機能があれば企業が助かるのかを常に知ることができます。『C+』で得たデータをそのまま『C-mo』に活かすことができるので、常に変化し続けられることが最大の強みだと思います。
また、データを基にコンサルティングをしている部分も特徴だと思います。弊社は様々なデータを横断して分析し、そのデータから幅広いコンサルティングができるのも特徴であり強みになると思います。」
ローカルビジネスのマーケティングの弱さに目をつける
-ローカルビジネスの課題をどのように解決していくのでしょうか?
「ローカルビジネスの方はマーケティングが得意でないことが多く、いいものを作ればお客様は来てくれるという思考が強いと思います。もちろんいい商品・サービスを提供することは非常に重要ですが、商品をどうリーチさせるのかも同じく重要だという認識があまりないという印象です。そういった部分を『C+』や『C-mo』でカバーしていこうと考えています。」
-起業当初から、テクノロジーを使っていく予定だったのでしょうか?
「いえ。実際にAIを導入しようと考え始めたのは、3年ぐらい前です。ディープラーニングや機械学習などのAIがある程度ブレイクし始めたのがちょうど3,4年前だったので。AIを使えばクライアントのパフォーマンスが上がることがイメージできたので、AIの導入に踏み切りました。」
飲食業界から他業種へ、『公益資本主義』を広げていく
テクノロジーによって精度を上げる
-EATechによって、飲食業界をどのように変えていきたいのかをお聞かせください。
「飲食業界はまだまだアナログな世界です。ですので、経営の精度を上げてもらうためにデータとテクノロジーを活用したいろいろな活動をしていきたいです。例えば今後流行りそうな商品は、ソーシャルメディアや検索エンジンを見るとだいたいわかるんですよね。クライアント様には、それを見てもらって商品開発に生かしてもらいたいです。
また、味覚や味の好みは人それぞれ違いますが、実はこれも数値化できます。例えばあるお客様に何回か来店いただくとそのお客様の旨味や辛味などの好みを定量化できるので、そのお客様に合った調理方法というのも技術的にはすべてデータで出るようになります。
他にもお客様が何を見てお店に来店したかもだいたいわかりますし、あるお客様が今週は居酒屋に行ったけど来週はイタリアンに行くだろうといったカスタマージャーニーもデータで分かります。このように商品をどう売っていくのか、どうやってお客様にリーチするのかという部分も今まで以上にAIが重要になっていきます。そういったところ含め、テクノロジーで補っていきたいです。」
飲食業界の今後
-飲食業界は今後、どのように変化していくとお考えでしょうか?
「人手不足は今後もどんどん厳しくなってくると思います。重要なのは生産性をどうしていくかです。あとは、今後マーケットは少子高齢化によってどんどん小さくなっていくので、よりお店ごとの差別化要素を明確にしてマーケティングすることが必要になってきます。これらの課題にいかに対応していけるかが、今後の飲食業界のカギになってくると思います。」
ビジネスを少しでも多く社会貢献に活用したい
-最後に、今後の貴社の戦略についてお聞かせください。
「EATechで飲食業界を変えていく下支えになるサービスを展開し続けていきたいです。データを活用してビジネスをすることを強みにしていきたいので、マーケティングの一環として先ほど説明したお客様ごとの味の好みやカスタマージャーニーをデータ化して弊社のプラットフォームを通して店舗の方々に活用していただきたいと思っています。なので、まずは『C+』や『C-mo』などの私たちのプラットフォームを多くの方に使っていただきたいです。
また一方で、公益資本主義のひとつの形として、チャリティーサイトの開発を進めています。このサイトを通じて店舗の予約をすると、支払い金額の3%がマイページに溜まっていきます。それを震災支援や貧困国に学校を作るプロジェクトなどに寄付できる仕組みになっています。
この3%分のお金はお店側の負担になりますが、お店はこのサイトは無料掲載できて、サイトの運営費もすべてCS-Cが持ちます。お店は成果報酬として予約があった場合に3%だけ払っていただくだけです。私たちは、このサービスで利益を一銭も取るつもりはなく、CS-Cの利益の3%を運営費にあてていきます。」
椙原様、貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
常に飲食業界で働く人たちのニーズを理解し続け、それを活かしているからこそ1万店舗ものクライアントがいるのだなと感じさせられました。また、椙原様のお話からは、いかに公益資本主義を大切に考えているかが伝わってきました。
もし飲食業界で売り上げに悩んでいる方、今以上に業績を良くしたい方がいたら、CS-Cのサービスを使ってみてはいかがでしょうか。
- 会社名
- 株式会社CS-C
- 住所
- 〒108-0014 東京都港区芝5-13-18 Ichigo Mita Building 8F
- 事業内容
- 社外CMO(Chief Marketing Officer、最高マーケティング責任者)
「C+」シリーズ
AIマーケティングエンジン開発「C-mo」シリーズ
メディア開発、運用 - URL
- https://s-cs-c.com/