生産性アップのヒントが見つかるメディアVacks(バックス)

Web制作の依頼を効率化!発注の手間は1/10、クオリティは2倍を実現する方法とは?【ユーティル前編】

B!はてブ

集客用のLPを制作したい、HPをリニューアルしたいとなったときに、制作会社に依頼した経験はありませんか?その際、何を基準に選べばいいのか困ったことはありませんか?

筆者自身もLP制作会社を比較したときに、それぞれの会社にどんな特徴があり、成果物やそれを使って集客した結果にどのような違いが出るのかが全く分からず、非常に悩んだ経験があります。

そんな制作会社選びにおける課題を解決するため、2018年11月に「Web幹事」というサービスをリリースしたのが株式会社ユーティル様です。ほかにも「動画幹事」「システム幹事」「営業幹事」「補助金幹事」といったマッチングサービスを運営しています。

今回は、同社の代表取締役である岩田 真様へのインタビューです。前編では、Web幹事立ち上げの経緯や、Web幹事を活用することによるメリットなどをお話しいただきます。

ミッションはWeb制作の発注における課題を解決すること

外注業者の選定にあたり選ぶべき理由を明確化したい


ーまず、岩田様が起業しようと思ったきっかけを教えてください。
「実は高校生の頃がちょうどホリエモンブームで、当時から起業には少し興味がありました。ただ大学時代にはそういう想いは一旦なくなり、サラリーマンとして生きていこうということでベンチャーキャピタルの会社に新卒で入社しました。

そこでベンチャー企業とたくさん会わせていただいたり、実際に投資したりする機会も多く、常にベンチャー企業の中と外の環境をすぐそばで見ていました。そうしているうちに、シンプルに面白そうだなと思ったのがきっかけで、改めて自分で会社を作ってみたいと思うようになりました。」

ーそこでWeb制作の事業を始められそうですが、何か決め手があったのでしょうか?
「大きな理由はありませんが、今後「WebやIT」×「○○」がどんどん増えていくということを考えると、まずWebの知識を付ける必要があると思ったのでWeb制作の事業を始めることにしました。」

ー実際にWeb制作をやってみて感じた課題があったとか。
「BtoB業界に共通して言えることだと思うのですが、業者に何かを依頼したいとなったときに合理的に選ばれていないという感想を持ちました。値段だけではなくて、その会社に頼むべき理由というのがきちんと理解されたうえで選ばれていないなと。

特にWeb制作は成果物が分かりにくいです。「この会社に頼んだら問い合わせなどの反響や受注がこれくらい増えるだろうから、値段は高いけどパフォーマンスは期待できる」というような選び方をする依頼者は少なく、役員会で「とりあえず安いところに頼んでしまおう」、といった決め方が横行しています。そうなると結局価格のたたき合いになってしまうので、非常にもったいないですよね。

それにこのご時世、たかだか数千円、数万円のご飯を食べるのに必死で口コミを見ながらお店を探すのが当たり前です。それなのに、数十万、数百万もするようなWeb制作がなぜこんなに適当に発注されているのだろう、というのが個人的に感じたところでもあります。

もちろんその前提には、何を基準にして選べばいいのかが分からないというのがあるのだと思います。そこを分かりやすくし、Web制作の発注における課題を解決するのが僕らのミッションだと思いました。」

プロの目線で業者選びをアシスト

ーそこで2018年11月リリースされたのが「Web幹事」というサービスですよね。具体的にどのようなサービスなのでしょうか。
「Web制作会社を探している企業に、最適な業者を紹介するサービスです。先ほども少し説明しましたが、例えば「食べログ」だとメニューや口コミなどで簡単にお店を評価できるのに対し、Web制作会社は評価の基準が不明瞭で、評価しにくいところがあります。

そこでお客様から依頼をいただいたら、まず作りたいサイトのイメージや目的、予算といった要件のヒアリングを行い、その内容に応じて最適な制作会社をご紹介するという仕組みにしています。

また、もちろん業者の善し悪しもそうですが、実際には自分たちの目的にあった施策自体を理解していない方も多いです。例えばオウンドメディアは中長期的に潜在層にリーチする施策ですし、LPは逆に短期的に健在層にリーチするために作るサイトです。依頼者の目的によって選ぶべき業者ととるべき予算も変わってくるので、そこの話をお伝えしつつ、それに合った業者を紹介するというコンサルのようなことも行っています。」

Web幹事は発注者・受注者の双方にとってメリット

発注者は適正な予算で発注の質が上がる

ーこの「Web幹事」によって、もともと感じていた課題がどのように解決され、発注者にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
「まず質の高い会社に出会える機会が増えます。なぜかというと、お客様の実現したい内容に対し、なるべく適正な予算をお伝えして、その予算で検討いただくようにしているからです。特に最初から「5万で作りたい」とおっしゃる方が多いのですが、よくよく聞いてみると「よく分からないからとりあえず5万で考えている」というのが実態です。

そこで、その目的を達成したいのであれば最低30万の予算が必要です、という話をして理解していただくようにしています。もちろん予算5万で依頼した会社の成果物と30万のそれとでは、クオリティが全く違ってきます。

我々が間に入ることで、発注しうる業者の幅が広がり、いい会社に発注しやすくなるというのが1つのメリットです。

そしてもう一つが、業者を探す手間が省けるという点です。自分たちで探そうと思うとリストを作るのに3時間近くかかり、そこから上司に報告して3社ほどを選別し、さらに打ち合わせをするとなると、少なくても6時間はかかります。

そこでWeb幹事を使えば、我々が事前にヒアリングを行い、その要件をあらかじめ制作会社に伝えてあるので、やりたいことを理解した制作会社が会いに来てくれます。そうなると、初回の面談も非常にスムーズですし、いちいちやりたいことを説明するコストも省けます。」

ー生産性UPにつながるだけでなく、効果が出るサイトが作りやすいと。

「はい。先ほどもお伝えしたように時間でいうと5~6時間は削れますし、そして発注者が自分たちでは見つけられないような会社も紹介できるので、発注の質自体も上がります。

例えば、Wixでサイトを作っているからWixで制作してくれる業者を探しているお客様がいらっしゃったのですが、よくよくやりたいことをヒアリングするとWixで作るには厳しい内容でした。ページ数やコンテンツをもっと柔軟に増やせる方が良さそうだったので、結局WordPressの会社を紹介してお客様にもWordPressの切り替えをお勧めしました。そういうところがお客様自身だと分からないですよね。

他にもコーポレートサイトを作りたいというお客様がいらっしゃいましたが、実際には短期的に集客をしたいということだったので、それであればコーポレートサイトではなくて広告用のLPを作って広告にも対応できる会社に頼んだ方がいいと思いますよ、ということでLP制作の会社を紹介したりですとか。お客様の実現したいことをしっかりヒアリングして、それにあった施策も併せて提案することで結果的に費用対効果も上がります。

『発注の手間は1/10にして、クオリティを2倍に』を目指しています。」

受注者はノーリスクで集客が可能

ー受注者側にとってもメリットはありますか?
「受注者にとって手間がかかるのが一次対応です。僕らも元々Web制作会社だったのでいろいろな紹介を受けていたのですが、受注の見込みが薄そうな案件でもまずは対応しないといけません。Web幹事であれば、そうした一次対応を僕らが担います。

ヒアリングした内容を元に要件表を作り、予算に応じた業者を選んでお願いするので、受注者からすると自分たちの予算から外れた案件や、端にも棒にもかからない案件はそもそも対応する必要がないというのがメリットです。

費用も今は完全成果報酬で、案件をご紹介して実際に案件化したタイミングで紹介料をいただいています。ですので、制作会社はノーリスクで集客ができます。もちろん発注者様側にも一切費用はいただかないので、完全無料で業者選定ができるようになっています。」


いかがでしたか。
たしかに、業者選定の手間が省けて、かつ費用対効果の良い成果物ができるのは、発注者にとって大きなメリットです。

後編では、業務の効率化から生産性UP、働き方改革などにテーマを広げてお話を伺っていきます。

B!はてブ

この記事を書いた人:

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

新着記事