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優良ベンチャーキャピタルが投資先選びで注目しているポイントとは?―米メガVCの例

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昨今、いろんなテクノロジーやサービス、プロダクトがいろんな会社からリリースされています。その中から、インターネットやiPhoneなど、出た当初はマイナーなおもちゃのようなものだったけど、将来的に無くてはならない存在になっているものを見つけ、適切なタイミングで投資するということが、この時代特に重要になってきています。
AHのようなメガVCは、投資先をどうやって決めているのでしょうか?

優良ベンチャーキャピタルが投資先を選ぶポイントとは

アメリカのベンチャーキャピタル(VC)に、Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロヴィッツ、以下AH)という会社があります。現在だけでも120社以上に投資しています。有名どころの投資先として、Twitter、Slack、Facebook、Airbnbなどがあり、「最新ReTechサービス!不動産業界をもっと流動的にする米スタートアップ「Cadre」とは」の記事でも紹介したReTech企業のCadreにも投資をしている、超優良のVCとなっています。

AHのジェネラルパートナーであるChris Dixon(クリス・ディクソン)が、下の動画で、そのヒントを語っています。今回は、その内容から読み取れる投資先を選ぶポイントをご紹介します。

https://a16z.com/2017/07/30/tech-toy-disruption/

テクノロジーは進歩するものだという事実を、人は見逃しがちだ

Chris Dixonは動画の中で、「次世代のプロダクトが最初はおもちゃにしか見えない」ことについて下記のように説明しています。

人間のニーズは常に比較的フラットで、余り変わらない。新しいプロダクトは、大体そのニーズレベルのはるか下に誕生するので、ほとんどの場合最初は人々の注意を集めない。だが、技術とは進歩するもので、気がつかないうちにどんどんと改良を重ねる。そして最終的にみんなが使うようになるのだ。

動画より引用

一番分かりやすい例が、電話である。
19世紀、遠方へメッセージを伝える手段は電報が主流であった。電話が初めて市場に出た時は、まだカバー出来る距離も短く、通話クオリティも低くて相手の声が全く聞こえないというひどい代物だった。

「なんで電報で同じメッセージを送れるのに、電話なんて使わなきゃならないんだ?」と、最初は全く受け入れられなかった。当時電報市場を支配していたウェスターンユニオンは、電話特許を買い取れるチャンスをオファーされたのだが、いわく、「これはおもちゃに過ぎない。うちのサービスを使ってくれているビジネスマン達はこんなものは必要ない」と断った。

動画より引用

その後は皆さんが知っての通りで、技術が進歩し、長距離通話も出来るようになり、通話クオリティは格段に上がり、一般市民も多種多様な目的で電話を使うようになった。投資資金も増え、技術もどんどん改良と進歩を重ね、最終的には、現在の国際通話もハイクオリティで使えるグローバル・コミュニケーションシステムへと進化していき、当然電報は駆逐されていった。

これが、「次世代のプロダクトが最初はおもちゃにしか見えない」いい例である。

現代の例で言うと、ビットコイン。
最初は「変な通貨だ、あんなのギークな人しか使わないよ」という反応が大多数だった。そういった人々が見落としているのは、10000人規模の超優秀なソフトウェアエンジニアが、ビットコイン周りの開発をしている、という事実だ。世界で最大のソフトウェア開発組織はビットコインコミュニティだと言っても過言ではないだろう。驚異的なスピードで進化をしているプロダクトだ。


筆者が調べたところによると、ビットコインの相場は、1年間で5倍近くまでに価値が跳ね上がっています。2016年8月2日での1ビットコインの相場は$552.82、2017年7月31日現在の相場は$2718.73。正に「驚異的なスピードで進化をしている」最中です。

引用元:https://www.coindesk.com/

こういった例は枚挙に暇がありませんが、個人的に面白いと思ったのが、AR。最初にARを見たとき「ゲーム以外にどういった使い道があるんだろう?誰が使うんだ?」と、思っていました。しかし、ご存知の通りARの技術は進歩を続け、デスクトップPCの代わりになったり、工事現場での教育で使われていたり、ニーズも市場も拡大しています。

テクノロジーより、テクノロジーの周りの環境に目を向けることが大事

結論として、動画の最後にChris Dixonはこのように語っています。

「確かにおもちゃのままで終わるプロダクトも無くはない。だが、テクノロジーを押し上げる要素はたくさんある。超優秀なエンジニア達、半導体の性能向上、ソフトウェアの進化など。頭に入れておいて欲しいのが、プロダクトをひと目見てこんなのおもちゃだよ!と言う前に、そのプロダクトの周りを注意深く見ることだ。前述したような要素がそのテクノロジーを押し上げていく可能性はないかと。

それらの要素を踏まえた上で、今はおもちゃみたいだけれど、3~10年後に、ここに来るテクノロジーを見つけるんだよ。」

動画より引用

まとめ

このように、ベンチャーキャピタルはそのサービスの将来性を見極める力が必要となります。また、ベンチャー企業はそのような将来的に生活になくてはならないようなものを見つけてサービス化することが求められます。これから、どれだけ人々を驚かせるような面白い「おもちゃのようなもの」が誕生するのか楽しみですね。

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この記事を書いた人:

高澤夏紀

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

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