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イベントのデジタル化で皆をハッピーに!Quick Ticketから進化を遂げるMOALAとは?【playground株式会社インタビュー後編】

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前編ではplayground株式会社の伊藤 圭史様に起業のきっかけや連続起業に込めた思いなどをご紹介しました。

前編はこちら
連続起業に込めた思いとは?信念を貫く起業家に直撃!【playground株式会社インタビュー前編】

後編となる本記事では、主力事業である「Quick Ticket by MOALA(以下、Quick Ticket)」を中心にイベント体験のデジタル化について紹介していこうと思います。

主力事業「Quick Ticket」とは?

「Quick Ticket」とは?

実際のQuick Ticketの券面とスタンプ


―2度目の起業となるplayground株式会社で提供している「Quick Ticket」はどのようなサービスなのでしょうか?
「私たちはチケットの購入からからイベントの体験まで、全てを一貫して提供できるコネクテッドスタジアムのWebプラットフォームを作ろうとしています。「Quick Ticket」はその一部で、チケット販売業者が自社のチケット販売・管理システムと「Quick Ticket」をAPI連携することで、メールやLINEなど既存のコミュニケーションツールで電子チケットを発券できるようにするクラウドサービスです。

ユーザーは、専用アプリをダウンロードする手間なく電子チケットを受け取ることができ、購入したチケットを友人間で受け渡すことも簡単です。入場時もチケットをスマートフォンに表示するだけです。

そして運営側は、チケット購入者の情報を持っているので不正転売も防止できますし、スマートフォンに表示されたチケットに電子スタンプを押印する*だけでモギり作業が完了するので、オペレーションも非常に楽になります。さらにチケットの購入者が実際に来場したかどうかも把握できるので、来場者限定の抽選会や特典画像の配布、見どころのお知らせなど様々な活用方法があります。」

*電子スタンプはplaygroundが特許を有する独自技術です

電子チケットビジネスの現状


―電子チケットビジネスに参入した経緯をお聞かせください。
「厳密に言うならば、playgroundは電子チケットビジネスに参入したつもりはないです。『リアルイベントのデジタル化ビジネス』をやりたいと思っています。

一度目の起業でリアル店舗のデジタル化を推進するなかで、『リアルイベントのデジタル化』に関して様々なアイデアが浮かんでいました。リアル店舗のデジタル化が一段落した段階で、今度はイベント業界をデジタル化しようと思ったのが参入のきっかけです。

今のリアルイベントはデジタル化が進んでいません。演出面での最先端技術の活用は他業界ではありえないくらい進んでいる一方で、お客様の体験の中にデジタルはほとんど存在していません。それこそチケットのデジタル化が関の山です。これは日本だけでなく海外でも大差ないです。

近年、日本では電子チケットが注目を集めていますが、これは残念ながら不正転売防止というネガティブな理由からです。私はデジタルの活用がそんな寂しい理由で終わってはいけないと感じています。もっと面白いことができるはずなのに、かなり視野が狭まっているのが電子チケット及びリアルイベントの現状だと思います。」

ライブ体験の全てを電子化するプラットフォーム「MOALA」とは?

「MOALA」がもたらす変革とは?


―先ほどお伺いした『イベント体験を一貫して提供するプラットフォーム』をリリースされたとか。
「はい。『MOALA(モアラ)』というコネクテッドスタジアムのWebプラットフォームをリリースしました。Quick Ticketがイベントの入り口となり、他にライブの思い出を保管できるログサービス『MOALA Pocket』、リアルイベント特化のマーケットプレイス『MOALA Market』をβ版として展開しています。

MOALA Pocketでは、これまで購入したチケットの履歴や入場した際に得られる特典の数々を一括保存しておくことができます。MOALA Marketは各イベントに特化したモノ・サービスを購入するマーケットプレイスです。

例えば、MOALA Marketの導入第一弾となる埼玉西武ライオンズでは、応援フラッグのレンタルサービスを展開しています。同球団では応援のためにフラッグを用いるのですが、サイズが大きいので仕事帰りなどに持参することが難しいという課題を抱えていました。

そこでMOALA Marketで「フラッグレンタル券」を買って球場引き換えるサービスを提供することで、手ぶらで来場してもフラッグで応援してもらえるようになりました。購入はクレジットカード決済で行い、利用者をIDで追いかけることでフラッグの盗難防止にもつながります。

また、MOALA Pocketでは、来場者限定に配信される観戦した試合のヒーローの写真を収めた『ビクトリーフォト』や限定の壁紙などが管理できます。このようにイベントの全てを網羅するサービスがMOALAなのです。」

アイドル業界にも進出

「最近は、あるアイドルのイベントにも利用していただきました。ファンサービスの向上のために、来場者限定のメッセージ動画を配信するなどでプレミア感を持たせることに成功しています。この動画はMOALA内でしか見ることができないので、転売やYouTubeへの不正投稿の心配もありません。希少性の確保ですね。思い出・自慢・コレクションなどで体験に価値づけができます。」

今後の展望や伝えていきたいこと


―最後の質問なのですが、今後の展望や目標などはございますか?
「まずは不正転売防止を当たり前にしたいです。昨今、不正転売を禁止する法律が成立するなど、不正転売防止の気運が高まってきています。しかし、不正転売防止のために本人確認が必須になったり、顔写真の登録が義務化されたり、ユーザーや企業に大きな負担を強いられることが多いのが現状です。

しかし、デジタルを用いれば大きな負荷をかけなくても、不正転売を防止できる世界を作れるはずです。その一歩がチケットに関する全てをWebで完結させることだと考え、ユーザーと企業の両者にとって負担なく利用できるようにしていこうと思っています。

そして同時並行でライブ体験を盛り上げていく取り組みを行っていきます。最終的には、イベントに関係する全ての人たちが幸せになれる方法があることを広めていきたいです。」


いかがでしたでしょうか。不正転売防止、さらに体験の価値向上を容易に行えるライブ体験のデジタル化は、イベント業界に革命をもたらす可能性を秘めています。これからも躍進を続ける伊藤様とplayground株式会社様から目が離せません。

会社名
playground株式会社
住所
東京都渋谷区東2-27-10 TBCビル 6F
事業内容
電子チケット発券システム「Quick Ticket by MOALA」の提供
コネクティッドスタジアムサービス「MOALA」の提供
コンサルティングサービスの提供
URL
https://playground.live/
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この記事を書いた人:

西田久哉

西田久哉

Vacks学生インターンです。最新の技術から匠の技まで、様々な技術について知ったり見たりすることが好きです。

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