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AIの力で健康課題や働き方を解決したい!その想いに迫る 【FiNCインタビュー前編】

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AIによるダイエット管理アプリでお馴染みのヘルスケアアプリ「FiNC」ですが、個人向けだけではなく、法人向けにも従業員の働き方や健康管理を行うサービスを展開しています。

今回は株式会社FiNC Technologies取締役 副社長CWO兼ウェルネス経営事業本部長 乗松文夫様にFiNCのサービス展開や開発の経緯についてお話を伺いました。

FiNCが手掛ける5つのサービス

5つのサービスで人々の美と健康をサポート


ー最初に貴社が展開しているサービスの全体像について教えてください。
「弊社の事業は法人向けサービスを含めて5つのサービス部門からなっています。

まずは個人向けの健康管理アプリで、無料版の「FiNC」と有料版の「FiNCプレミアム」があります。次に法人向け有料サービスとなる「FiNC for BUSINESS」ですが、個人向けアプリに更に多くの機能を追加し、サーベイなども実施して企業の課題を浮き彫りに出来るように設計されています。のちほど詳しくご説明しますね。

3つ目のサービスは「FiNCモール」というECサイトです。個人でも法人会員でもアプリを持って歩くだけでポイントが貯まり、色々な健康グッズが買えるようになっています。また日々の生活習慣や個々人の悩みなどに基づき、人工知能がその人に合った運動やレシピーを提案してモールでの購買をお勧めしています。

4つ目は広告事業です。おかげさまでApple Storeヘルスケアアプリランキングでは年間ダウンロード数1位という実績に輝き、アプリダウンロード数が400万人を超えて来たことから、非常に多くの方々からの注目度が増し、広告事業も立ち上がってきました。そこで純広告とアドネットワークというかたちで広告を提供しています。

最近の事例では、サントリーさんの特茶プログラムがあります。そこで提供される「特茶スマートアプリ」は、特茶に貼ってあるQRコードを読み込みシリアルナンバーを入力すると、FiNCのダウンロードに遷移し、ミッションに参加するという取り組みです。FiNCとしては毎日何千というアプリのダウンロードが発生し、一方のサントリーさんとしては今までのターゲット層である中高年の男性から、FiNCのターゲットである10~30代の女性にも刺さるキャンペーンになりました。

そして最後の5つ目のサービスは「FiNC Fit」というパーソナルジムで、都内に5店舗出店しています。

以上の5つの部門の成長が相互に連関しながら、あらゆる人々の美と健康につながっているのです。」

従業員の働きやすさを生み、生産性向上まで図れる「FiNC for BUSINESS」とは


ー法人向けサービス「FiNC for BUSINESS」について、サービス内容を詳しく教えていただけますか。
「ご存知の通り、現在ヘルスケア市場を巡る環境は大きなフォローの風が吹いています。60歳を超えても元気に働けるためや女性の育児負担を減らすために、多くの会社が働きやすい職場作りに注力し、働き方改革・健康経営に力を入れています。当社としても一人でも多くの人に健康で幸せになってもらうために「いきいきと働ける職場づくりを支援し、従業員のパフォーマンスを最大化する」というコンセプトのもとで法人サービス展開をしています。

具体的には、まず従業員に対し100問近い質問からサーベイを行います。FiNCのサーベイの特徴は、単に職場のストレスチェックのみならず、同時にフィジカル面や職場でのエンゲージメントを含めた3軸を同時に分析し、従業員が持つ課題を浮き彫りにできることです。

さらにサーベイの結果から抽出された課題に対して様々なソリューションを提供しています。個人向けのFiNCアプリと同様に人工知能などを活用しながら歩数や体重、食事などのライフログを出来るだけ楽に記録できる仕組みを導入し、その上で個々人に最適な運動やレシピーなどの提案ができるようになっています。

また健康リテラシー向上のために、食事と栄養、メンタル、など9項目から学べるウェルネスラーニングの提供もおこなっています。

その他、法人向けプログラムでは専門家への相談ができる機能を用意しています。メンタル面や栄養、食事、薬、運動などさまざまな健康に関する相談をすることができ、一両日以内には専門家の適切なアドバイスが得られます。例えばストレスチェックで高ストレスだと判断されても、自ら手を上げて人事部に相談できる従業員はなかなかいないのではないのでしょうか。しかしこの相談機能を使えば、誰にも知られることなく日頃の悩みを相談することもできるのです。」

様々な視点から健康を見直せる


ー企業がFiNC for BUSINESSを利用するメリットは何ですか?
「いろいろなアンケートをバラバラにとってそれで終わりではなく、フィジカル・メンタル・エンゲージメントの3軸の要素を同時に聞き出すことで、従業員の悩みや課題が本当は何に起因しているのかを浮き彫りにし、可視化できることが大きなメリットです。

実はこの3軸から同時に分析する手法は特許を取っていまして、やろうと思ってもなかなか難しいものなのです。多くの企業がフィジカルは健康診断、メンタルは厚生労働省が定めるストレスチェック、そしてエンゲージメントは職場満足度調査とバラバラに行っていると思いますが、そうなるとそれぞれの結果がどう相関しているかまでは分析できません。

ストレスチェックだけだと、例えばうつ症状という結果が出たら産業医に相談してくださいで終わってしまいます。なぜうつ症状なのかまでは分かりません。しかしFiNCのサーベイでは、75もの症状が結果として出て、それを相関分析するわけです。

例えば、営業部門、管理部門、研究所というように異なる部門ごとに比較したときに、たとえうつ症状の人の割合が同じだったとしても相関分析をすることにより、真の原因を探ることができます。営業部門は上司との折り合いが悪くて雰囲気も悪いのでエンゲージメントがとても低い、管理部門は普段から外食が多く肥満で体調が悪い、さらに研究所の人は座りっぱなしで冬は寒いし夏は暑いという環境にいるから、うつ傾向の人が多いなど、それぞれ部署ごとに違う要因からうつ症状が出ていることが分かるのです。

つまり、今まで分からなかった一歩踏み込んだ要因まで特定できるので、それに対する的確な解決策を打ち出すことができるのです。」

様々な観点から健康に向き合えるFiNC for BUSINESS


ーFiNC for BUSINESSを開発した経緯は何ですか?
「起業した時からITの力で人々を健康にしたいという思いがありました。ですので、起業当時から優秀なエンジニアを入れて、ダントツに強い力で開発をしていこうと。そこで最初に開発したアプリは、スマホで食事を投稿すると管理栄養士が1対1で2か月間指導をしてくれるというものでした。このスマホによる指導は個人にも法人の従業員にも大変に好評でした。

その後法人についてはストレスチェックの義務化が施行されたこともあり、スマホやwebでそれに対応した仕組みを作りました。ところがストレスチェックだけではたとえ高ストレス者の割合が出たとしても、それ以上の十分な分析ができず、一人一人の高ストレスの人に適切な対応をすることが出来ませんでした。

弊社としては健康に悩む人を生活習慣から根本的に変えてそれによりストレスのみならず多くの健康課題の解決ができるシステムを開発しようということになりました。市場の変化はシステムなしには考えられませんので、人工知能(AI)もそうですが新しい技術がどうやったら健康に結びつくかということを常に考えていますし、そうした技術力がないと戦えないという想いで圧倒的な開発力を身に付けています。」


同社の充実したサポートは個人の健康管理やアドバイスだけではなく、日本の働き方や会社経営の在り方を考えさせる充実したサービスであることがわかりました。
後編ではFiNCサービスの強みや今後の展望についてご紹介します。

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この記事を書いた人:

稲葉真世

稲葉真世

Paid学生インターン。趣味は映画鑑賞と音楽鑑賞です。地域活性化や人々の居場所づくりに関心があります。

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