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ウェルネス経営で本当の意味での「働き方改革」を【FiNCインタビュー後編】

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前編ではFiNC for BUSINESSのサービス概要や開発にかけた想いについてご紹介しました。

前半はこちら
AIの力で健康課題や働き方を解決したい!その想いに迫る【FiNCインタビュー前編】

後編では、FiNCサービスの強みや日本の健康経営に対する課題、そして今後の展望についてお伺いしていきます。

最先端技術を用いたサービス展開

スピード感を持った開発が欠かせない

―開発には非常に力を入れているとのことでしたが、大企業との提携もかなり進められていますよね。
「はい。多くの大手企業様に提携や出資をしていただいております。こういう企業様も最初は自分たちでやろうとするのですが、大きな会社が新しいことをやろうとするとエンジニア2人、デザイナー2人、そしてマーケター1人の5人のような体制で始めてみる。そうすると絶対に弊社には太刀打ちできないわけです。そこでお互いに話しをしていく中で、前向きな企業様は自分でやるのではなく、業務提携や出資をしてでも弊社と組んだ方がいいという判断をされています。

例えば最近もNEC様と靴のインソールの共同開発の発表を行いました。靴の中にセンサーを入れることで、歩幅や歩くスピード、歩き方の癖といったいろいろなデータが取れるというものです。こうした技術はもともとNEC様が持っている素晴らしい技術なのですが、活用されずに埋もれてしまっていたという背景があります。特に大企業ではこういったケースが多いのが現状です。そういう優れた技術を共同でアレンジしてウェルネス経営や健康経営に応用できないかという視点で、我々はいろいろアンテナを張っています。

そして、どんどん新しいものを作りながら新しい世界を広げていきたいと考えています。実際、世の中には健康には無関心層もまだまだ多いです。最初から健康に関心がある層だけを対象にしては広がりが生まれません。

そこで健康に関心はないけど使ってもらえる、これがFiNCの無料アプリです。歩くと目標に達成することでポイントが貯まり、モールでお買い物ができる世界がある。もう少し健康に興味があるお客様はFiNCプレミアムを利用してコミュニティが広がる。さらにはサプリメントを飲んでみたり、ジムに通ったりと熱心になっていく。そういった流れをつくっていきたいですね。」

「ウェルネス経営」を通して健康的な働き方を提供

ウェルネス経営を社内にも浸透させる

―貴社が考える「ウェルネス経営」について教えてください。
「よくストレスがなければいいだろうと思われがちですが、ストレスがなかったとしてもモチベーションが低くては意味がありません。また、ストレスがあるうえにエンゲージメントが低かったり、やる気はあるけどストレスだらけの疲弊予備軍組織だったりしては問題です。ストレスがなくて明るく元気に働けないと本来の力は発揮できないので、そのためにはどうすればいいかというのを常に考えながら提案していくことが必要です。

FiNC for BUSINESSもそうですが、こういうところに予算をかけないと本当の意味での働き方改革はできないと思います。単に残業時間を減らして毎日早く帰れと言っても、従業員としては生産性も上がっていないのに時間が来たら帰らないといけない。会社としては、指針やソリューションを示しながらモチベーションの高い世界を作ってあげるのが責務だと思います。」

―貴社ではウェルネス経営としてどんな取り組みをしていますか?

「単にウェルネス経営と言ってもメンタル面だけではなくフィジカル面も含めて、総合的に働きやすい環境、健全健康でストレスがない、しかもモチベーションが高いという状況を作る取り組みを行っています。

例えば、当社においては喫煙者は入社をご遠慮いただくという決まりがあります。経済産業省が選出しているホワイト500という健康経営優良法人がありますが、そこでも認定に際しては禁煙の取り組みが大変重要視されており、FiNCの取り組みは非常に大事なだと考えています。」

さらに半年に1回はウェルネスサーベイやモチベーションサーベイを実施し、常に健康状態を把握できるようにしています。他にもデータを自動でアプリに記録ができる体組成計を全社員へ配布したり、週に2~3回就業中にウェルネスタイムという時間を設けて、専門のトレーナーがデスクワークに有効なストレッチなどを指導しています。こうしたさまざまな取り組みによって、健康に対する意識がかな・り高まっていると感じています。」

健康に力を入れて働きやすい環境を目指すべき

―日本の企業全体におけるウェルネス経営についてどのようにお考えでしょうか。
「2、3年前から経営者の意識は急速に変わってきていると思います。背景としては、まず働き方改革が声高らかに叫ばれるようになったこと、そして過労死などの問題が取り沙汰され各企業が相当深刻に考えるようになってきたことがあります。

ただ、企業によって差があるのが現状です。いまだに健康は会社が強制するものではなく個人が努力するものだから、会社がどうこうするべきではないと考えている企業もたくさんあります。一方でウェルネス経営に非常に熱心で意識が高い会社も増えてきています。丸井様は健康経営で有名な企業様ですが、そういう会社は業績もいいですし、着実にいろいろな成果が出ているというデータもあります。そういう日頃からの意識の持ち方が重要ですね。

やはり会社のトップが動かないとまず進まないですし、部門縦割りの保守的な会社ではトップが動いてもなかなか進まないケースもあります。しっかり取り組めている会社はトップが強い信念と意欲を持っており、それに応える人が中間管理職クラスにほんの数名いるだけで3.一気に進めることができる傾向があります。」

ヘルスケア経済圏を担う存在へ

日本の将来に対する使命感を持って

―最後に、今後の展望について教えてください。
「まず「健康」という広い意味で言うといろいろな世界とつながるのが大きなメリットだと考えています。ジムやヨガ、クリニックやスーパー、医療機関など、そういったものを経済圏として一つにまとめながら、その中で存在感を増していきたいですね。そのためのアイディアは非常にたくさんあります。

ほんの一例ですが、現在FiNCポイントはFiNCモールでしか消費できませんが、このポイントを様々な経済圏で使えるようにして、あらゆる世界と連携できるようなヘルスケアプラットホームを作り上げるといった構想を持っており、ヘルスケアの活性化につながると考えています。

また現在医療サービス自体は展開していませんが、どうしても今後は近づいていくだろうと予想しています。「病気にならないため」ということは、「医療のお世話にならないため」ではありますが、今後予防と医療が近づくタイミングは来るので、そのつなぎ役として境界領域についてもいろいろな取り組みをしていこうと考えています。そういう意味ではいろいろな病院やその先生と一緒に組んでやっていくことも増えると思います。

ただ、まだまだ日本では「医療」の世界が「偉い」と考えられている傾向があります。ヘルスケアやエステ、ジムといった領域は何となく怪しげな業界だと思われてきました。そのステータスを上げて生活習慣の改善や医療予防が、医療と同じくらい大事だということを世間的に認識してもらえる世界を作っていきたいです。そのために、弊社としてはエビデンスを集め、研究結果に基づいたデータを扱うことに力を入れ、怪しいものは絶対にやらないというのをモットーに着実にやっていきたいなと。

そして最後なりますが、日本は先進国の中では特に少子高齢化が進んでいる国です。そしてこれだけインフラが整い、医療制度が整い、しかも高齢化がどんどん進んでいく。だからこそ日本にいる我々がそういう仕組みをしっかりと整理しながら物事を進めていくことが、日本のためのみならず世界のためにもなるのではないかという、強い使命感を持ってこれからも取り組んでいきたいと考えています。」

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いかがでしたか。
同社のサービスは最先端技術を用いて、従業員の働きやすさを提供できるサービスであり、健康意識向上に役立つことがわかりました。
働きがいや健康に向き合う機会を作ることで、従業員の生産性向上を促すのではないのでしょうか。
ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人:

稲葉真世

稲葉真世

Paid学生インターン。趣味は映画鑑賞と音楽鑑賞です。地域活性化や人々の居場所づくりに関心があります。

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