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新体系で挑むこれからのSansanのミッションとは?【Sansan株式会社インタビュー前編】

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「名刺の管理が大変」「ビジネスの出会いを活かしきれていない」などのお悩みを持つビジネスパーソンは多いのではないでしょうか?

名刺をスキャンするだけで、ほぼ100%の精度でデータ化。ビジネスにおける人と人のつながりを情報として可視化し、社内で共有できるクラウド名刺管理サービスを2007年より提供してきたSansan株式会社様ですが、2018年12月に企業ミッションを刷新し、さらなる組織体制の強化も発表しました。これまでの企業ミッションからどう変わったのでしょうか。また、これからはどんな姿を目指していくのでしょうか。今回は、同社のブランドコミュニケーション部の長倉 紀子様にお話を伺ってきました。是非ご覧ください。

変化していくSansan

これまでとこれからの企業ミッション

―これまでの企業ミッション「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」とはどのようなものだったのでしょうか?
「私たちはSansanという法人向けのサービスを主軸に、2007年に創業しました。Sansanは、名刺のクラウド管理サービスですが、創業時はそもそも名刺管理という市場自体がありませんでした。名刺をExcelでリスト化する等のサービスはありましたが、名刺をデータ化し、社員間で共有することでビジネスに生かすという概念はなかったんです。その後、2012年に個人向けの名刺アプリEightをスタートしました。

私たちは『名刺=ビジネスの出会いの証』だと考えています。本来であればただの紙として終わっていたものを、データ化して社員全員で共有することで、資産に変えることができます。それによって働き方そのものを革新しようというのがこれまでのミッション「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」に込めた思いでした。」

―では、これからの企業ミッション「出会いからイノベーションを生み出す」に変えた意図をお聞かせください。
「この企業ミッションは2018年12月に刷新したものです。これまでの企業ミッションだった『働き方の革新』を完全に達成したとは思っていませんが、突破口は切り開けたと思っています。しかし、このままでは世界を変えることはできないとも感じていました。

名刺をデータ化するという行為が当たり前になりつつあり、サービス自体の認知も上がりました。我々自身の意識も、お客様や社外からの期待という意味でも新しいフェーズに差しかかってきているので、会社の視座自体を一段上のステージに持っていかなければならないだろうと。そこで新しい企業ミッションとして決まったのが『出会いからイノベーションを生み出す』です。

いつの時代も人と人との出会いが歴史を動かしてきました。人と人との出会いの証である名刺を生業としてきた私たちは、皆様に出会いの持つ可能性を再認識していただき、活用していただきたいと考えています。ひいては、皆様の新しい出会いのきっかけまでも後押ししていきたい、名刺から始まる出会いそのものの在り方を変えていきたいと思い、この企業ミッションを掲げました。」

CHRO、CFO、CBOの就任によってどう変化していくのか


―今回のミッションの刷新にともなって、CHRO、CFO、及びCBO就任という形をとったのですか?
「そうですね。タイミングはほぼ同時です。先ほど申し上げた通り、会社が一段上のステージに向かっていくのにあたって、昨年ごろから開発面・バックオフィスのマネジメント面の組織強化に力を入れてきました。

まず開発面において、CTO(Chief Technology Officer)とVPoE(VP of Engineering)という役職を設けました。エンジニアの開発体制と技術力向上に向けて組織強化を行った感じですね。その直後にCPO(Chief Product Officer)という、最高製品責任者としてSansanの製品すべての方向性を決め、戦略を決定するポジションの者が就任しました。

それに続いてCHRO(Chief Human Resource Officer)、CFO(Chief Financial Officer)、CBO(Chief Brand Officer)が就任しました。CTO、VPoE、CPOの就任が開発面の技術力向上、組織強化を担うのに対し、CHRO、CFO、CBOの就任はバックオフィスとしてのマネジメントやブランディングの強化を目的としています。

CHROに就任したのは、もともと長い間人事部長を務めていた者で、Sansanにおいて人材の価値を最大化するための活動の全てを指揮しています。現在、コンスタントに月に10人以上が新たに入社している中で、採用力の強化は欠かせません。CFOは大型の資金調達をはじめとする財務戦略全体を担っています。そしてCBOにはクリエイティブディレクターであり、私も所属するブランドコミュニケーション部の部長が就任しました。Sansanのブランディング戦略を全て統括し、Sansanブランドの向上を担っています。」

―つまり、去年から今年にかけて組織としても大きく変化しているということでしょうか?
「はい、そうですね。わかりやすいところで言えばそういった役職の就任や総合的な組織強化をしています。また、営業面でもさらに強い組織となるべく、新たな人材の採用を強化するなどの取り組みを始めています。」

新体系で目指していく未来とは?

プロダクトとしての目標

―新体系で挑んでいくこれからの展望とはどのようなものなのでしょうか?
「まず、法人向けサービスのSansanについては、さらに導入社数の拡大を図りたいと考えています。近年は、エンタープライズ企業と呼ばれる、国内の大規模企業への導入には特に注力してきました。

そもそもSansanは全社員が名刺を共有することで価値が最大化するサービスです。部署ごとに使うことも可能なのですが、部署を超えて社員全員で共有することで効果が最大化するサービスなので、是非全社で使っていただきたいです。

また、地方の営業拠点も強化していくことでサービス展開を促進しています。現在は大阪・名古屋・福岡に支店があり、『Sansan Workstyle Summit』というコーポレートイベントを行い、名刺を共有することの価値や革新的なソリューション、働き方について皆様に理解していただけるような機会を設けています。海外展開も拡大を目指しており、シンガポールに拠点を設け、グローバル化に打って出ていく体制を強化しているところです。

個人向け名刺アプリのEightに関しては、現在200万ユーザーにお使いいただいていますが、早い段階で500万ユーザーを目指したいと思っています。ビジネスマンのインフラになるためにはやはり500万ユーザーは超えなければならないラインです。多くのビジネスパーソンに今以上に活用いただけるようなアプリを目指し、ヴァージョンアップデートや機能追加を行なっています。」

企業としての目標

「会社としては、代表の寺田がよく言っていることなのですが『名刺と出会いで世界を変えたい』と思っています。会社の利益を上げることや、会社を大きくすることは第一目的ではなく、あくまで『世界を変える』手段として行っていくつもりです。

近い将来、『買い物=Amazon』のように『ビジネスの起点=Sansan』ということが当然の認識になるようにしていきたいです。その時、世界は変わったと言えると考えています。そのためにも皆様に有益に使っていただけるようなプロダクトを作り、精進していくつもりです。」


いかがでしたでしょうか。どこよりも出会いを大切にしている企業であることがお分かりいただけたかと思います。名刺のクラウド管理で働き方を変えていくことを使命に新しいミッションの実現に向けて取り組む姿勢から、これからもさらに革新的なプロジェクトが動くのではないかと感じました。

後編ではプロダクトである「Sansan」と「Eight」について掘り下げていきます。

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この記事を書いた人:

西田久哉

西田久哉

Vacks学生インターンです。最新の技術から匠の技まで、様々な技術について知ったり見たりすることが好きです。

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