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【イベントレポート後編】ベンチャーが”死の谷/デスバレー”を乗り越えるための財務戦略とは

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こんにちは!Vacksの山崎です。

2/5(水)、Paid主催のイベント
「ベンチャーが”死の谷/デスバレー”を乗り越えるための財務戦略とは」
が開催されました。

資金調達の専門家や先輩ベンチャーの方々をお招きし、
成長するベンチャーにとって重要なファイナンスを学ぶイベントです。

今回は、キャンセル待ちが発生するほど盛況だった、
本イベント後編(2019上場ベンチャー トークセッション)の模様をお届けします!

▶イベントレポート前編はこちら

2019上場ベンチャー トークセッション

概要

2019年に上場したベンチャー企業三社による、「死の谷」を乗り越えた体験談。

登壇者

株式会社スペースマーケット
代表取締役 兼 執行役員CEO 重松大輔様(以下、重松氏)

Chatwork株式会社
取締役CFO 兼 コーポレート本部長 井上直樹様(以下、井上氏)

freee株式会社
金融事業本部長 兼
freee finance lab株式会社
代表取締役 武地健太様(以下、武地氏)

【ファシリテーター】
弊社(株式会社ラクーンフィナンシャル)
取締役 阿部智樹

トークテーマ

  • 資本政策の全体計画について
  • 調達した資金の使い道は?
  • 死の谷をどう乗り越えたのか?

各社の資金調達推移

トークテーマに入る前に、まずは各社の「資金調達推移」が紹介された。

スペースマーケット

2014年 起業。さまざまなピッチコンテストに出場。シリーズAで1億円を調達。
2015年 シリーズBで4億円を調達する直前に「死の谷」を経験。
2016年 シリーズB後にCFOが入社して社内体制を整え、
2018年 シリーズCを経て、
2019年 マザーズ上場。

Chatwork

2000年 創業。現在とは別の事業で黒字経営。
2011年 Chatworkをリリース。
その後も大きく外部資本を入れずにいたが…
2015年 Slackなどビジネスチャットの勃興もあり、
世界に打って出るためにシリーズAとして3億円を調達。
その3億円があっという間になくなり、シリーズB直前に「死の谷」を経験。
2016年 シリーズBで15億円を調達し、しっかり社内体制を整え、
2019年 マザーズ上場。

freee

2012年 起業。シード〜シリーズEまで、計6回・累計150億以上の資金調達を行った。
予実管理はしっかり行っているが、ユーザーに価値を届けるためにアクセルを踏むと
一気にキャッシュがなくなるので、常に資金調達をしている状態だった。
2019年 マザーズ上場。

資本政策の全体計画について

続いて、資本政策の全体計画を「誰がどのように決定したのか」を各社が語った。

スペースマーケット

シリーズA・BまではCFOがいなかったため、CEOである重松氏が「上場時に株式シェアを半分持っている」というゴールから逆算して、全体計画を設計した。

シリーズCからはCFOが仕切って、事業シナジーや上場後を見据えた株主構成なども含め、私(=CEO)と一緒にパートナーを選んでいきました。(重松氏)

Chatwork

シリーズA・Bは、CFOである井上氏がまだジョインしていなかった。
そのため当時の代表が、綿密な資本政策というより、希釈化はなるべく避けながらも目一杯資金調達できるような事業計画を描いていた。

上場時の調達額は、私(=CFO)とCEOで決めていきました。

事業計画をどう引くのか次第になるため、素案を作るのはCFOとCEOになりますね。(井上氏)

freee

freeeの代表は元々CFOをやっていたこともあり、資金調達が得意。
もともと上場までに何回か調達する予定だった。

SaaSビジネスなのでバーンレートもわかりやすく予測でき、いつ資金が尽きるのかはわかります。そこから逆算して、常に資金調達する人がアサインされていました。

事業計画を引いた時点で、資金調達する or しないという選択肢はなかったですね。

資金調達金額は18ヶ月分を目安にしていますが、想定より早くなることも多々ありました。(武地氏)

調達した資金の使い道は?

2019年に上場した三社は、調達した資金をどのように使ってきたのか。

スペースマーケットのようなプラットフォームビジネスやChatworkのようなSaaSモデルの場合、人件費(開発費も含む)とマーケティング費用以外で大きく使うところはないそうだ。

スペースマーケット

資金は、主に人件費とマーケティングに使っていました。(重松氏)

Chatwork

スペースマーケットさんと同じく、人件費と広告宣伝費です。

効率的に資金を使うには組織力が必要なので、正直なところ簡単ではないなと思っています。(井上氏)

freee

投資家の方の期待に沿える文脈に沿って使う部分もありますが、

結局のところユーザビリティの向上など地道なところに使うことが多いです。(武地氏)

死の谷をどう乗り越えたのか?

最後は、三社それぞれが「死の谷」の乗り越え方について語った。

スペースマーケット

シリーズBの直前、あと1ヶ月でキャッシュが尽きるという状況で、シリーズAのVCにサポートしてもらったり、シリーズBのリード投資家に必死でお願いしたりして、最後はみんなでがんばって何とか形にしました。

シリーズAの後は、予実管理できる人が絶対に必要。今日お伝えしたいことはこれだけです(笑) (重松氏)

Chatwork

シリーズBの時点で予実管理がしっかりできていたかというと、そうでもなかったように思います。

シリーズAで底が見えてシリーズBを必死で乗り切って、その後管理体制を整えていきました。シリーズBまでは、体制を整える暇もないくらい必死だったのかもしれないですね。(井上氏)

freee

まだ乗り越えたと思っていないので、よく分かりません(笑)

うちは開示されている通り、ずっと赤字です。まだ乗り越えたかどうか分からない。

ただ必死にお客様の声を聞き、プロダクト開発や営業をして、振り返ってみたら100億超を調達して上場できていたという状況です。

もっと頑張らないといけないと思っています。(武地氏)

以上、イベントレポート後編でした。
予実管理の重要性をひしひしと感じるトークセッションでしたね。特にシリーズA以降は「予実管理ができる人材の確保が重要」だということを胸に刻んでおきたいと思います。

さて、前編・後編とお送りしたイベントレポートはいかがでしたか?
みなさまにとって役立つ情報をご提供できていれば幸いです。

※今後もPaidでは、ベンチャー企業で働く方々に役立つイベントを開催していく予定です。
ご興味がございましたら、ぜひぜひ弊社の【Peatix ページ】のフォローをお願いします!

▶イベントレポート前編はこちら

※※スライド画像はすべて第二部登壇資料より。

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この記事を書いた人:

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