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マネジメントの秘訣とは?駐車場予約サービス「akippa」成功へと導いた裏側に迫る!【前編】

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会社・組織運営をするにあたって、かなりの多くの方がマネジメントに悩まれているのではないでしょうか。
変化が激しい現代では、会社の事業や方針が大きく変わる中でマネジメントを行なわなければならないことも珍しくありません。

最新シェアリングエコノミーサービスとして注目を集める駐車場予約サービス「akippa」を運営するakippa株式会社はもともと営業会社から始まり、Webサービスの会社へと変化を遂げた経緯があります。その変化の中で代表自らどのようなマネジメントを行なったのでしょうか。その成功のポイントを金谷元気代表にお伺いしました。

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駐車場予約シェアリングサービス「akippa」の魅力に迫る!【車で移動する方必読】

“駐車場”に関する困りごとを解決する「akippa」

駐車場シェアリングサービス

ーはじめに会社概要について教えてください。
「2009年2月に大阪で創業したのですが、もともとは「ギャラクシーエージェンシー」という社名で、インターネットとは全然関係ない営業会社でした。2014年4月から「akippa」というサービスを開始し、営業部門は2017年7月に東証一部の会社に売却しまして、現在70人でakippaを運営しています。

akippaは駐車場シェアリングサービスとよく言われるんですが、契約されていない月極駐車場や空いているマンションや個人宅の駐車場を15分~1日単位で予約して利用できるサービスです。今までのコインパーキングは車を停めて使い終わったら精算機で料金を支払いますが、akippaの場合はスマホで事前に予約して、決済も事前にオンラインで済ませることができ、あとは現地に行って駐車場を使うだけ、というところが強みです。

ビジネスモデルとしては、駐車場を借りる方にお支払いいただいた利用料の半分を貸してくださる方に支払うかたちになっています。貸す人は登録料も手数料も無料で利用できます。現在駐車できる場所は、東京大阪を中心に16,000か所まで広がっています。利用者数も2017年11月で60万人、月5万人くらいの勢いで増えています。」

ユーザーの3つのメリット

ー駐車場が近くになかったり満車だったりということはよくあるので、かなり便利ですよね。
「そうですね。ユーザーのメリットは3つあると考えています。1つはネット予約ができるというところで、例えば、日産スタジアムや東京ドームなどでイベントやコンサートがあると、周辺の駐車場はすぐに満車になってしまい駐車できないことがよくあります。そういったときでも、akippaは30日前から予約することができるので、当日2、3分前に行ったとしても駐車ができます。

2つ目はリーズナブルというところです。そもそも1円も収益を生み出していない“空き”を活用しているので、六本木の駅前でも1日1,700円くらいで使えます。これがコインパーキングだと平均4,500円ほどですから、かなり安いですよね。

そして3つ目が決済の部分です。事前にスマホでクレジットカード決済もしくはキャリア決済で支払いができるので、スマートに使えます。世の中的にキャッシュレス化が進んでいるので、小銭を使わなくていいというのは非常に便利だと思います。

使い方もとても簡単で、例えば「新大阪」と入力すると近くの駐車場と料金が表示されます。どれか一つを選ぶと実際の写真も表示されるので、それを確認して問題がなければ利用する時間を決めて支払いをするだけで予約完了です。」

起業の魅力に憑りつかれる

サッカーの世界から営業で生計を立てる日々へ

ーそもそも金谷様が起業しようと思ったきっかけは何だったのですか。

「私はもともとJリーガーを目指していて、高校を卒業してからフリーターになって関西リーグでプロを目指しながらプレイしていました。当時はアルバイトで生計を立てていたのですが、サッカーの練習が毎日あるとシフトに入れないことも多くなり、アルバイトを続けることができなくなったんです。

そこで生活のために稼げることを自分で考えて、例えば雨に濡れている人を見たときにあの人に傘を売ればいいんだと思って100円ショップで買った傘を300円で売ったり、夏の花火大会では家にあるクーラーボックスに39円のジュースをいっぱい詰めて1本150円で売ったり。そうすると飛ぶよう売れるんです。当時は起業は意識していませんでしたが、そういう個人事業主みたいなことをやっていると、周りから商売に向いていると言われるようになりました。そこで、堀江さんとかサイバーの藤田さんとかの本を読んでみると、起業って面白そうだなと思って、もうちょっとビジネスっぽいことをしようと。

そこで、次にチラシの求人枠を1万円で飲食店などに売る広告業を始めました。大きな求人媒体の広告は4~5万円するので、1万円だと結構買ってくれるんです。毎月1万円の枠を80枠売ってかなり収益も出ていたこともあり、サッカーが最優先と言いつつ、より起業の魅力に憑りつかれていきました。なので、同級生たちが大学を卒業するのと同じ歳までにプロ契約できなかったらサッカーに区切りを付けようと決めて、2007年3月時点でプロ契約できなかったのでサッカーを引退しました。そこから2年間は、営業のことや社会のことを知りたいと思って上場企業で働いて勉強して、24歳だった2009年に創業しました。」

売上目標しか見ていなかったことによる弊害から生まれ変わる

ー事業は順調に進んでいったのでしょうか。
「最初は資本金5万円で会社を立ち上げて、法人向けの携帯やウォーターサーバーなどの営業代行を始めました。徐々に事業も軌道に乗って社員も増え、東京にもオフィスを構えたりと順調だったのですが、当時会社として目的も理念も何もなくて、売上目標しか見ていなかったのでクレームが大量発生して謝りに行くこともざらでした。そのとき、自分たちがやっていることは世の中のためになっていないのではないか、飯を食うためだけの仕事ならしなくてもいいのではないかと思うようになったんです。

そこで、何のために会社を経営していくのかをちゃんと考え直すことにしました。ただ、1週間引きこもって考えていてもあまり考えが浮かんでこなくて、そんなときに偶然「停電」になったんですね。それで改めて電気はすごいと思って、自分たちも電気のように世界中の人たちに必要不可欠なサービスを作りたい、そんな思いから「なくてはならぬをつくる」を経営理念にすることにしました。

早速新しいサービスを考えるにあたって、なくてはならないものを作るということは、世の中の困っていることを解消することだろうということで、社員に生活している中で困っていることを200個挙げてもらいました。その中で、「コインパーキングを使うときに、現地に行ってから満車だとわかって駐車できない」というものがあったんです。たしかにその通りだなと思って調査をしたところ、実際に世の中に時間貸しの駐車場が足りていないことがわかりました。自動車台数は全国で7,600万台なのに対し、コインパーキングは500万台分しかありません。その結果、東京・大阪では合わせて毎秒94,000台が路上駐車されています。多くの人が駐車場が見つからなかったり、満車だったという理由で路上駐車しており、これは大きなマーケットが隠れていると思いました。

でも、どうやって駐車できる場所を探そうかなと思ったときに、一方で月極やマンションの駐車場は余っているんじゃないかと。実際に調べてみると1億台分以上の駐車場があるなか、3,000万台分以上が遊休状態になっていました。じゃあこれをスマホでつなごうと思って誕生したのがakippaです。」


前編はここまで。後編はakippa株式会社のさらなる成長のきっかけやユニークな社風について、そして事業の今後についてお伺いします。

インタビュー後編はこちら↓
マネジメントの秘訣とは?駐車場予約サービス「akippa」成功へと導いた裏側に迫る!【後編】

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この記事を書いた人:

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

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