“事業成長”につながるコミュニケーション戦略を。PR広報の役割とは?【後編】

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前編では、Story Design house株式会社代表の隈元 瞳子様に起業の経緯やPR支援をするうえでコンセプトとしている“事業成長につながるコミュニケーション戦略”について、さらにコワーキングスペース『flat5』(フラット ファイブ)の取り組みについて伺いしました。

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“事業成長”につながるコミュニケーション戦略を。PR広報の役割とは?【前編】

後編の今回は、スタートアップやベンチャー企業がPR活動をするうえでどのようなことに注意すべきか、また今後どのような事業展開を目指しているのかをお伺いします。

スタートアップやベンチャー企業がPR活動で気を付けるべきこととは

アーリー期では情報の整理が必要

―今はスタートアップやベンチャー企業のクライアントさんが多いとお伺いしましたが、そういう企業ではどんな課題を持っていることが多いのでしょうか?

「企業のフェーズによっても変わりますが、スタートアップのシード期やアーリー期だと会社を知ってほしいけど、何をどう発信したらいいのか、やり方も発信すべき内容も分からない。そもそもやったことがないので手探り状態という会社が多いです。

しかし、この時期に経営的にも会社のコミュニケーション戦略の方向性を定められるかどうかが、その後のステップを大きく左右します。それによって資金調達をしやすいか、しにくいかという環境も変わってきますし、メディアに話を聞いてもらう機会があったときにも事業をおもしろいと思ってもらえるか、もらえないかも変わってきます。

あとは数少ない発信の機会をどうやって作れるかですね。サービスのローンチがPRするタイミングとしては一番の山場だと思いますが、それは1回きりのものなので、そこだけを目指してしまうとその後がなかなか続きません。ローンチはあくまでも過程、スタートであって、その後のストーリーをどうするか、つまり、どのタイミングでどんな内容で発信していくべきかを考えていかないと、いろいろと機会を逸してしまうことになります。なので、シード期やアーリー期には企業のストーリーやサービスの強み、何を実現していきたいのか、など発信する情報を整えることが大事です。」

広報の体制や危機管理の整備も必要

―その後のステージになると、PR広報活動の課題はまた変わってくると。

「はい。ミドル期やレイター期になってくると、情報の整理はある程度できていて、専門の部署や専属の人が置かれることが多いです。といっても、広報未経験の人が担当となることも多いので、会社としてどのように体制を作っていくべきかを考えて取り組んでいく必要があります。ミドル以降は事業が急成長していくので、やらなくてはいけないことが増えてきます。それに取り組みながらもその先を見据えて、どんな手を打っていけるかを考えていくには経験が必要です。どのような体制を作って、どういう風に取り組んでいくべきかをしっかり考えることが、このタイミングでは求められます。

そして、さらに会社が大きくなっていくと社会的な信頼、影響力も大きくなってくるので、CSR的活動や危機管理体制の構築など、より公共性のあるコミュニケーションをとっていかないといけません。

このように企業の成長フェーズによって広報に求められることが変化する中で、弊社は社内だけで取り組むのが大変な初期の段階からコンサルに入り、広報部の立ち上げ支援からその先の成長に応じた活動など、一緒にチームとして事業成長につながる取り組みをさせていただいています」

PR会社の役割は可能性を提示すること

―PR会社は世の中にたくさんあると思いますが、スタートアップやベンチャー企業がPR会社を選ぶうえで重視すべきポイントがあれば教えてください。

「どのPR会社も、ある程度予算と提供サービスは似通っていると思います。その中で、自社の可能性をどれだけ広げてくれるパートナーとなり得るか、という視点でみるといいのではないでしょうか。

我々の強みは、外部にいるその道(コミュニケーション)のプロであるというところです。つまり、社外の視点から見て、こうするともっといいものができるよ、という提案をできるかどうかが、企業さんにとって重要な価値なわけです。企業さんから出された条件に沿ってやるだけだったら、結局内部の人間がやればいいですよね。なので、そうじゃない可能性を提示してくれるパートナーかどうかというところが重要になります。

あとは、すでに企業さんの中でPRの方針と活動内容がしっかり決まっている場合もありますが、それが正しいかどうかはやってみないと分からないところなので、我々としてはより結果につながる形で戦略を立てていくという部分に重きを置いています。」

どんな会社でも事業成長につながるPRができる環境を創りたい

戦略から実行までを自走できるのが理想

―今後、PR支援をしていくうえで目指していることはありますか?

「スタートアップや大企業、中小企業など企業規模に関わらず、新しい事業をグロースさせていくうえで、コミュニケーション戦略と広報の実活動は重要なファクターだと思っています。それを我々の会社がお手伝いをさせてもらえる機会が多ければ多いほど私たちは嬉しいですが、それだけではなくて、「事業成長にはコミュニケーション戦略とその実行がすごく重要である」ということ自体が、多くの経営者や事業を作っていく人たちに伝わっていくような環境を醸成していきたいです。

そのためには、ある程度社会的な認知を得ていく必要があると思っています。当然、私たちの会社だけでは全ての会社さんをご支援できるわけではないので、多くの企業が自ら、コミュニケーション戦略の立案から実行までを少しでも自走できるような環境になれば、事業成長がより進み、日本経済全体がより良くなっていくと思っています。その裾野が広がって、どんな企業でもそれに取り組める土壌が育っていくことが重要だと思っています。」

起業してみるとおのずと道は開かれる

―最後に、起業の経験がある隈元様から、これから起業を目指す方々に向けてメッセージをお願いします。

「目指しているならば、まずやってみればいいと思います。やると決めて動き出すことによって周りが手を貸してくれることも出てきます。自分の準備ができないからといっていつまでも起業に踏み切れずに2年3年待つのではなく、まずやってみるとおのずと開かれてくる道があるはずです。起業をそんなに大きなことと捉えずにやってみることをおすすめします。

私の場合は、あまり元手を必要としない仕事で、人とパソコン、それと仕事のご縁があればスタートできるということもあり、始めるときには何か準備しなきゃと構えるものがなかったので、まずやってみようかなと思いやすかったのかもしれません。しかし、これがチームになって大きくなっていくと、場所とか体制のあり方が重要になってくるので、そのときには新たに考えることが出てきますが、まずやってみようかと。

転職も決心が必要なうえに、転職活動ってすごく大変だと思うんです。その会社の中で自分に何ができるのかを考えて、しかもそれをしっかりとアピールしないといけないですから。そのハードルに比べたらだいぶ楽だったかもしれないですね。まずやろうと思ってしまえばいいだけだったので。」


隈元様、いろいろなお話をお聞かせいただきありがとうございました。
“事業成長”につながるかどうかを念頭に置いてPR戦略を考えることがスタートアップにとっては非常に重要だということが分かりました。サービスのグロースや資金調達を目指している会社様に、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

また、Story Design house様では、PR広報担当向けのセミナーも開催しています。
次回は5/31(木)にクリップ日本橋にて、「テクノロジースタートアップの事業加速させる広報PR戦略」と題したセミナーが開催される予定です。

▼詳細・お申し込み
http://sdhevent.peatix.com

ぜひ参加してみてはいかがでしょうか!

会社名
Story Design house株式会社
住所
〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町11-9 ザ・パークレックス小網町第2ビル 5階
事業内容
ビジネス支援事業、メディア事業
URL
https://sd-h.jp/
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この記事を書いた人:

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

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