人はみんな誰かのファン。月額課金制ファンコミュニティサービスとは【THECOOインタビュー】【後編】
前編では、THECOO株式会社代表取締役CEOの平良 真人様に会社立ち上げの経緯やインフルエンサー事業を始めた理由についてお伺いしました。
前編はこちら
人はみんな誰かのファン。月額課金制ファンコミュニティサービスとは【THECOOインタビュー】【前編】
後編となる今回は、月額課金制ファンコミュニティサービス「fanicon」を中心に、ファンテックやコミュニティの醸成についてお伺いします。
目次
faniconのサービスについて
faniconの強み
―faniconの強みについて教えてください。
「faniconのコミュニティ内にはコアなファンしかいない、ということが一番の強みです。
ファンには月額課金でお金を払ってもらい 参加してもらっています。月額会員制にすることで、アイコンが自分のコアファンを見えるようにするという部分に非常にこだわっています。
また、faniconのサービス機能としては、グループチャットや1on1チャットなどがあります。このような機能は今までも世の中にありましたが、お金を払ってコミュニティに参加するという考え方は今までにないものです。」
アイコンだけでなく、コアファン同士でもつながることができる
「またfaniconでは、コアファンとコアファンとで、横でつながることもできます。サッカーの試合を見に行って、横の人と仲良くなって盛り上がるのと同じイメージです。コミュニティに入っている人限定のイベントなどもあり、オフ会も弊社オフィスのファニスペース(オフ会スペース)で行っています。
オンラインでもオフラインでもつながることができる場があるということが大事です。アイコンをコアファン同士で応援できる場があり、さらにコアファン同士でつながることができるというのもメリットです。」
ファン×technology “ファンテック”について
ファンテックとは
―最近耳にする「ファンテック」とは、どのようなことを言うのでしょうか?
「正直よくわかっていないというのが本音ですね。言葉が先走りしてしまっていると思います。
ファンとアイコンがつながることのどこにテクノロジーが介在しているかは、正直分かりません。しかし、今まではfaniconのようなファンのホームはありませんでした。
自分のファンのなかにコアファンがいるのに、誰がコアファンなのか分からなかった。その可視化できていなかったファンを、テクノロジーを使ってコアファンとして可視化できているところが、強いて言うならファンテックかなと思います。
例えばTwitterのフォロワーが2万人いたとして、この中の誰がコアなファンなのかということは今までは分かりませんでした。それを無条件に応援してくれる人を可視化して、コアなファンだけを集団化することができたのはファンテックのおかげかもしれません。」
コミュニティの醸成について
コミュニティの醸成は昔から重要だった
―なぜ今コミュニティの醸成が重要視されているのでしょうか?
「コミュニティが重要だと最近よく議論されていますが、今になって重要になっているというわけではなくもともと重要だったのだと思います。それがたまたま昨今コミュニティを簡単に作れたり、見えたりするようになってきたというだけなのかなと。
昔の日本では、檀家制度や寺子屋がありました。それもコミュニティですよね。リアルなつながりがたくさんあって、そのリアルなつながりの中でのコミュニティもいっぱいあったと思います。
現代では、インターネットを通じて誰とでもどこにいてもつながれるようになっています。
そうなったことで、もともと人間が持っている根源的に誰かと繋がりたいという欲求が、満たされるようになりました。Facebookの起源もそういうところにありますし、Mixiや2ちゃんねるもそうです。
誰もがつながりたいと思っていたけどなかなかできなかったことへの欲求が、テクノロジーの進化や環境の変化によってより戻されただけではないでしょうか。」
今後の展望について
コミュニティを拡大していく
―最後に会社としての今後の展望を教えてください。
「コアファンのコミュニティのニーズがあることはもう分かっていますし、みんなも求めていると思います。なので、faniconをどう拡大していくかが今後の課題です。一方でインフルエンサーマーケティングも、クライアントのニーズがあり市場もどんどん大きくなっています。
そこに対して、自分たちしかできない提案をしていきたいと考えています。クライアント、インフルエンサー、ユーザーのためになることをしていき、価値を提供していくというのが自分たちの大きな役割だと考えています。」
まとめ
平良様、大変ためになるお話を聞かせていただきありがとうございました。
コミュニティの醸成は今重要視されているのではなく、昔から重要だったというお話を聞いて、なるほどなと納得しました。
faniconは誰かとつながりたいという人間の根源的欲求をうまく満たすようなビジネスモデルなので、今後のさらなるサービスの拡大が楽しみです。
- 会社名
- THECOO株式会社
- 住所
- 〒150-0001東京都渋谷区神宮前3-25-15 神宮前テラス5F
- 事業内容
- 事業内容 インフルエンサーマーケティング事業「iCON CAST」
インフルエンサーマーケティングデータ事業「iCON Suite」
インフルエンサーマネジメント事業「Studio Coup」「HUITMORE」
ファンコミュニティプラットフォーム事業「fanicon」 - URL
- http://thecoo.co.jp/