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中小企業の経営コンサルティング会社から商社の新規事業を立ち上げ!その共通点とは【Pro-D-Useインタビュー後編】

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前編では、会社立ち上げの経緯から相手の独自性を生かすコンサルティングの特徴、そしてコンサルタントの採用についてお伺いしました。

前編はこちら
中小企業が持つ「独自性」を引き出すコンサルティングの極意とは【Pro-D-Useインタビュー前編】

後編となる今回は、新規事業の概要やコンサルティング業務との共通点、そして今後の展望についてお伺いします。

地方のこだわり食材を取り扱う新規事業が生まれた背景

自分自身の「独自性」を活かす

https://kodawari-food.one-pg.com/kodawarishokuzai

―続いて、新規事業についてお伺いしたいと思います。新規事業の概要について教えてください。
岡島「平たく言うと小中規模の生産者と飲食店を結ぶ商社の役割を担っています。特徴は、値段やロットではなく、食品や食材の希少性やこだわりにフォーカスしていること。規模は小さくてもこだわりがあるものや良いものを生産しているのに売り込むのが苦手という生産者の代わりに、こだわりがある中小規模の飲食店さんを探して、マッチングしています。

大規模の飲食店さんも対象にしたい気持ちはあるのですが、大きな飲食店さんに卸そうとすると食材の安定供給が必要だったり、数や値下げのご要望が大きくなりがちです。そうなると往々にして、”生産者の独自性”を犠牲にしなければなりません。この新規事業自体も弊社のコンサルティングスタイルと同様、その生産者の独自性を活かす、私たちらしい商社事業の理想形を追い求めているんです。」

―どういった経緯で事業を始めることになったのでしょうか。
宮崎「前職で旅行の添乗員をしておりまして、47都道府県すべての県に行ったという経験が一番のきっかけです。そこで、現地の人に話を聞きながら有名ではないものの、素晴らしいものがあるということを知りました。その後海外旅行の添乗員も経験し海外の視点から日本を見るようになって、さらにその良さを実感するようになりました。

添乗員の業務自体は自分が好きなことだったのですが、営業の経験も積みたいと思いその後は営業担当に就きました。そのときに型が決まった営業が全くできなかったこともあり、自分の言葉で営業ができる飛び込み営業に力を入れていたんです。最初はなかなかうまく行かなかったのですが、だんだんと自分の中で伝え方を見つけていきました。

そうして営業も経験するうちに、自分のできることと誰かのためになることを掛け合わせた仕事をしたいと思うようになり、中途でこの会社に入社しました。入社を決めたのは、業種関係なく会社のミッションや想いがすごく伝わってきたからです。コンサルティングやきちんとした営業はできないけど入社させてください、と言いました(笑)。

ただ最初はコンサルタントになろうとしていたんですが、途中で自他ともにこの職では活躍できないのではないかということになり、他にできることを探すことになりました。その中で新潟県にあるお蕎麦屋さんからお問い合わせをいただき、地元で奇跡的に残っている在来種の蕎麦を大切に育てていきたいというお話を聞いて、自分で何とかしたいと思ったんです。

他にも色々な生産者の方の話を聞いていると同じように悩んでいる方がたくさんいらっしゃったので、自分の中の経験を活かしてお役に立てることを考えたときにそうした地方のこだわりの商材を扱う事業をやってはどうかと提案して、私がその担当になりました。」

コンサルティング同様に生産者の「独自性」を活かす

―現在も全国で飛び込み営業を続けていらっしゃるのですか。
宮崎「最近はご紹介をいただくことが多いです。最初はお蕎麦屋さんのつながりで2つの地域で飛び込み営業から始めていたのですが、現在は市役所の方や現地で食の展示会を主催されている同じ想いを持った方にご協力いただいています。」

―現在取り扱っている食材はどのようなものですか。
宮崎「かなり幅広いです。コンセプトは、「その土地の素材で作られている食材」であることと、「生産者さんの想い」と決めています。やはりそこにコンサルティング同様「独自性」を感じています。」

どんな新規事業でも社員の「独自性」を生かしたい

適材適所を実現する組織風土から生まれた新規事業

―今後のサービスの展望を教えてください。
宮崎「まずは商品数を増やして、取扱先を増やしていきたいです。最初は商品の数がどうしても少なかったために卸先も広げられなかったのですが、最近は商品数も増えてきたので卸先を少しずつ増やしています。ただ一軒一軒、お店に合いそうな食材をご提案するということは徹底しています。」

岡島「私たちの会社のミッションが「世の中に散らばる個性の、適材適所を実現する」なので、各々が上手く役割分担をしながら仕事を進めています。宮崎が苦手な分野は僕が手伝ったりしますし、客先に一緒に行くこともあります。」

小笠原「この事業に関しては彼女が責任者なので、たまに冗談で「おい、亮太!」と呼び捨てで名前を呼ばれることもありますね(笑)。どんどん若い人に仕事を任せて、僕らが手伝えることは部下だと思って使ってくれと言っています。こうやって若い人が発想して実行することが大切なので、フラットに力を生かせる会社を目指しています。」

―今後も、社員の方からの提案で新しい事業を始めることもありますか。
岡島「従業員が20人いたら、20人分の事業があってもいいよね、と話しています。それが社員の独自性を生かすことにつながりますし。なので、”こうなりたい”と言う想いがない人が弊社に入ると相当苦しいと思います。「こうしろ」とは言わず、従業員のしたいことを支援・形にする風土なので。」

適材適所でサービス化を実現したい

―今後の会社全体の展望を教えてください。
小笠原「軸はぶれないので、今後も適材適所を実現していきたいです。コンサルティングも4期目に入って段々と変化が見えてきました。自分たちのやっていることは悪くないんだなと思う反面、一社一社大切にしすぎているのでもう少し広く社会に対して貢献していきたいという想いもあります。

僕らが発信している価値をいかに自社でサービス化するかという部分も考えていきたいです。徐々に中小企業が困っている点が見えてきたので、その部分を整理して新しいサービスを作っていきたいと思います。」

岡島「売り上げが最優先というよりは、自分たちの想いを大切にしてお客様に喜んでもらって、その上で事業を運営していけるということが重要だと思ってます。そんなウチ独自の文化を理解した個人事業主がいっぱい集まった”集落”のような会社にしていきたいですね。」


いかがだったでしょうか。
コンサルティング業務も、地方の食材を取り扱う新規事業も社員とクライアントの「独自性を生かす」ことを重視されていることが共通していました。
皆様、ぜひ参考にしてみてください。

会社名
株式会社Pro-D-Use
住所
東京都新宿区西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル12F / 24F
事業内容
経営者向けの新規事業 / 組織改革・事業継承 / 営業・マーケティングの経営コンサルティング、地域の食材生産者・製造者の東京進出代行、中小企業のマーケティング研究所(Pro-D-useラボ)
URL
https://pro-d-use.jp/
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この記事を書いた人:

石村夏奈子

石村夏奈子

paid学生インターン。写真を撮ること、音楽を演奏することが趣味。教育分野について興味があります。

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