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称賛文化が実現する働き方改革!株式会社シンクスマイルインタビュー【前編】

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働き方改革が謳われるようになり、多くの企業が様々な取り組みを行っています。それでも検索エンジンで「仕事」と検索しようとすると、サジェストキーワードには「辞めたい」「ストレス」などのネガティブワードが上位に出てくることをご存知でしょうか。今回はそんな仕事に対するネガティブな印象を変えるべく、「称賛文化」というキーワードから働き方改革を推進している株式会社シンクスマイル代表取締役 新子明希様にインタビューしました。同社が展開する「RECOG(レコグ)」というサービスとともに、ベンチャー企業が働き方を考えるうえで重視すべきことについてご紹介します。

「称賛文化」を推進するシンクスマイル新子様にインタビュー

仕事を通して集められた「ありがとう」が、ビジネスパーソンとしての価値になる

―RECOGはレコグニションとかレコグナイズなど「承認する・称賛する」を意味する言葉からきているそうです。1日1回仲間に「称賛」を送ることができるアプリで、称賛文化を作るだけでなく、さらには従業員の強みや特性を可視化したり、チームの状態を把握できるサービスです。このサービスが誕生した背景とは。

「時代的な背景として、今はつながりの時代とか共有の時代と呼ばれていて、いろんなものがログで残っていきます。ビジネスでも『可視化』『定量化』がキーワードになってきています。CRMやSFAなどいろいろな効率化サービスがありますが、まだ『可視化』『定量化』されていないものが個人のキャラクターです。

ビジネスパーソンとしての価値は、マーケティングができるとか、プログラミングが書けるとか、撮影ができるとかいろいろあると思いますが、シンプルに考えると仕事を通してどれだけの『ありがとう』を集められたかだと思っています。仕事を通して、どの部分に『ありがとう』を集められたかがその人の強みになると。例えば、『仕事が速くて助かりました。ありがとう』をたくさん集めている人だとしたら、その人はスピードが強みになります。この考え方を元に、社内の仕事の『ありがとう』を可視化するサービスを2年前からやっています。」

「これらの『ありがとう』を可視化するだけでなく、AIで分析したところ、どの会社にも共通する組織の生産性を上げる行動が6つ見つかりました。それが【アクティブ・アイディア・タフ・スピード・ホスピタリティ・チームワーク】です。この6つの要素のどこが突出するかで、その人がどんな職種に向いているかが分かります。

この6つを世界中のビジネスマンの物差しにして、持ち歩いてほしいと思っています。これをできるだけポジティブにやりたい、ということで作ったのがこのRECOGというチームワークアプリです。使っていただく会社の規模は、ベンチャー企業や中小企業に多い30~100人をイメージしています。組織の問題は30人を超えると出てきて、50人を超えるころにハレーションを起こしますから。」

「称賛文化」は定着率の改善、人材育成に効果的

―RECOGでやるのは、1日1回誰かに称賛レターを送ることだけです。まず、上記の6つの要素のうちどれに称賛を送るかを選びコメントを書きます。そして「信頼」「尊敬」「感謝」のどの気持ちを込めて送るかを選択します。このレターは、本人に届くだけでなく社員全員に共有され、それぞれに送られたレターに対してみんなが「いいね(共感)」をします。この「いいね(共感)」の数で称賛の価値が上がっていくという仕組みです。では、これらのレターはどのように活用できるのでしょうか。

「レター1本で10ポイント、いいねで1ポイントというふうにポイントが加算され、ランキングで表示されます。このポイントを社内通貨みたいな考え方で、何ポイントたまったら有給に変えられるとか社長とのランチ券と引き換えられることもできます。9月頃にはベネフィット・ワンさんと提携して、このポイントをそのままベネフィットポイントに変えて福利厚生などに使えるようになる予定です。

Googleにもピアボーナスっていうのがありますが、それに近いです。ピアボーナスは1人2万円分持っていて、それを仲間に配るのですが、うまいこと頑張った人に多く分配されて、もちろん頑張らなかったらもらえないようになっているんです。そんなふうに集合値を使って効果的に称賛文化を盛り上げてもらいたいです。

また、その人のページに行くとその人が集めたものがパワーグラフで可視化されるので、キャラクター分析もできます。その人のことを一番称えている人や、その人が一番称えている人も見えますし、その人が褒められたクチコミも全部出ます。これは、例えば多店舗を統括しているアパレル店のスーパーバイザーが、何か月かぶりに面談をするってなったときにも使えます。その人が普段何をしているか正直分からないのに面談しないといけない。そうなった場合に事前にこれを見ておくと、最近のいい動き、働き方が分かります。コミュニケーションをログで残すメリットですよね。」

「もちろん人事でも使えて、数百回の称賛のなかで気が利いて仕事が速いことが分かった社員がいたら、カスタマーサポートの部署に異動させるとか。部署移動をするときって、人員が足りなくてというのが多いんですが、これを使うと異動に対する根拠があるので、声を掛けられた方もまんざらでもないですし、何を望まれているのかも分かりやすいので異動してからも頑張れるはずです。

情報共有ができるという部分はよくあるサービスと同じですが、RECOGの特徴は、称賛文化を作ることで定着率が上がること、人材育成に役に立つこと、全体として社員同士のエンゲージメントを高めるというメリットです。定着率は、特に労働集約型で人のモチベーションが業績に直接影響するような会社だとすごく効果が出ます。実際に離職率が30%あった会社が、1年間で8%になったという例もあります。このように世界中の働く人のありがとうと強みを可視化して、将来日本の未来が『仕事』で検索したときに『早く行きたい』とか『ワクワクする』とかこういう言葉が出てくる日本にしたい、というのがシンクスマイルの願いです。」


前編はこれまで。
後編では、シンクスマイルを例に「称賛文化」の重要性やこれからの働き方の展望について伺います。

★後編はこちら

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この記事を書いた人:

高澤夏紀

高澤夏紀

普段はPaidのWeb集客を担当。ビーチバレーが趣味。より多くの方にご覧いただけるメディアを目指して邁進します。

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