FinTechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選【後編】
今回は、FinTechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選、最終回をお届けします。
前編、中編と同様に、それぞれの特徴とその領域で注目されているベンチャー企業と共にまとめました。
目次
○○×Tech 注目9選
InsTech(インステック):Insurance(保険)× Technology(技術)
日本で最初にInsTechを唱えたのが第一生命だとご存知でしょうか?
ビッグデータやAIなど最新のテクノロジーを活用して生命保険事業独自のイノベーションを創出する取り組みを「InsTech」と銘打ち、最優先の戦略課題としてグループ全体で推進していく、と2015年12月に「InsTechイノベーションチーム」を立ち上げました。
現在、単体でInsTechベンチャーの代表格となる企業やサービスは見受けられません。
しかし、保険会社のSBI生命が昨年、HealthTechベンチャーのFincとAIを活用した保険加入者専用「FiNCアプリ」の提供で業務提携したり、損害保険会社のアクサダイレクトがスマートドライブとテレマティクス保険を開発したりしています。大手企業がベンチャー企業と連携をする動きは、今後も広がりを見せるのではないでしょうか。
HealthTech(ヘルステック):Health(健康)× Technology(技術)
昨今、スマートフォンやウェアラブルデバイスの普及により、歩数や移動距離や睡眠状態など個人の生活や健康に関するデータの計測ができるようになりました。
これによって健康管理・健康改善を促すサービスの実現が可能となり、こういった動きや取り組み、サービスなどがHealthTechです。
前述したFincはHealthTech領域で注目を集めていて、個人向けの健康管理サービスだけでなく、企業のウェルネス経営の取り組みを支援するサービスを提供しています。
2015年から職場でのストレスチェックの義務化がされたり、現在では働き方改革が進められたりといったことが背景にあり、身体だけでなく心の健康管理にも目を向けることで、関心度が高くなっていると言えます。
MarTech(マーテク):Marketing(マーケティング)× Technology(技術)
MarTechよりも、造語にしないマーケティングテクノロジーやデジタルマーケティング、マーケティングオートメーション(MAツール)といったワードの方が耳にしたことがあるかもしれません。
動きが激しく、さまざまなワードが飛び交うマーケティング業界ですが、その様子をまとめたものとして、2017年5月にサンフランシスコで開催されたマーケティングテクノロジーに特化したイベント、MarTech conferenceで2017年度版のMarketing Technology Landscapeが発表されました。
2011年に世界で150ほどだった企業数が、2017年の最新版では5,000を超えており、急拡大していることがわかります。米国企業が中心ではありますが、アジア・ヨーロッパ・オーストラリア・アフリカからもまとめられているようです。
企業は顧客に合わせたマーケティングが必要となるので、その数が増えていることも頷けます。
国内では、SATORI株式会社の集客に強いマーケティングオートメーションツール「SATORI」や、株式会社フロムスクラッチのマーケティングに必要なデータの取得・統合・活用を実現するプラットフォーム「b→dash」などが知られています。
さいごに
FinTechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選はいかがでしたか?
なかにはまだ普及していないTechもあったかと思いますが、今後のテクノロジーの発展や周辺環境整備によって各領域の事業・サービスはますます増えてくることでしょう。今後のそれぞれの動向に目が離せませんね!