FinTechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選【中編】
今回は、FinTechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選(中編)をご紹介します。
前回に引き続き、それぞれの特徴とその領域で注目されているベンチャー企業をまとめました。
★前編はこちら
目次
○○×Tech 注目9選
HRTech(HRテック):Human Resource(人事)× Technology(技術)
人事業務は、採用活動、社員育成、人事評価、給与、人材配置など様々な業務がありますが、これらの業務はこれまで社員が人力で行なってきました。
しかし、企業のグローバル化や働き方の多様化、最近では働き方改革に伴い、客観的かつ効率的・合理的な人事に関するシステムが必要とされるようになってきました。そこでテクノロジーを活用した人事業務のあり方が考えられるようになり、HRTech領域ができたとされています。
中小企業向けに人事・労務周辺の手続きを自動化するクラウドサービス「SmartHR」や、人材情報の可視化や適材適所の配置を可能にする「CYDAS」などが代表的なサービスです。
FoodTech(フードテック):Food(食)× Technology(技術)
わたしたちの生活に欠かせないことのひとつである食事。
2014年にアメリカで市場規模を拡大させたことがきっかけで注目されています。元々は①フードデリバリー分野②食の代替品開発分野③飲食店業務を効率化・最適化するサービス分野の3つのジャンルが注目を集めていましたが、現在のFoodTechの概念は、あらゆる食の分野へ広がっています。
昨年には有機野菜などの食材宅配スーパーで知られるオイシックスが、日本初のFoodTechへの投資・提携を行なう専門投資部門「フードテックファンド」を立ち上げるなどもしており、今後の動向も要チェックです。
ReTech(リーテック):Real Estate(不動産)× Technology(技術)
2017年、FinTechの次に来るxTechとして注目を浴び始めているのがReTechです。
その背景には、海外でのReTechの台頭を受け、政府が不動産取引における重要事項説明でITの活用を検討したこと(「ITを活用した重要事項説明等のあり方に係る検討会」の最終とりまとめについて)や、中古住宅・不動産市場の活性化を図るため不動産総合データベースの本格運用を推進したこと(平成28年度土地・建設産業局関係予算概要)が挙げられます。
使われていない空き家や空き地を活用したシェアサービスやマッチングサービス、不動産の業務支援に着目したサービスや物件価格の可視化や査定サービス、物件情報メディアなど、不動産といっても内部領域はさまざまです。
6月には国内初の「不動産テック業界カオスマップ」が公開され、注目度の高さが窺えます。
関東・近畿地方を中心に全国の空いている月極駐車場や個人の駐車場を一時利用できる「akippa」、オンライン接客型の不動産屋「ietty」、管理会社向け仲介会社からの物件確認電話の自動応対システム「ぶっかくん」など、全80サービスが網羅されています。
今回はここまで!テクノロジーの活用によってこれまで実現がなされなかった領域にイノベーションを起こしていること、またそれらを後押しする背景があることが、注目されている特徴ではないでしょうか。
それでは、Fintechだけじゃない!○○×Tech(テック)注目領域9選(後編)をお楽しみに~!
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