テレワークのメリットとデメリットとは?導入事例と合わせて徹底解説!
近年、フレックス勤務やフリーランスなど、自由な働き方に注目が集まっています。
その中のひとつに「テレワーク」と呼ばれるものがあります。そもそも「テレワーク」とは、離れた場所(tele)で働くこと(work)を意味するものであり、その柔軟な働き方に多くの人からの関心が寄せられています。
そこで今回は、使用者側と管理者側から見た「テレワーク」のメリット・デメリットを、実際の導入事例と共に解説していきます。
目次
メリット
様々な悪影響を回避できる(天候、遅延、怪我など)
まず、近年「テレワーク」が急速にはやり始めたきっかけは、近年多発している震災や気象災害だと言われています。度重なる交通網の乱れにより作業効率や生産性の低下を実感し、その解決手段として「テレワーク」が登場しました。
厚生労働省の調べによると、「テレワーク」を導入した企業の約50%以上の人が「生産性・効率性が向上した」と実感しています。また、その他にも「通勤による負担が少ない」「ストレスが減り心のゆとりが持てる」などの効果も得ることができていて、非常にメリットの多い働き方であることがうかがえます。
(参照元:https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/17/backdata/3-3-03.html)
採用の幅が広がる
これは主に管理者側にとってのメリットですが、「テレワーク」を導入することによってオフィス勤務が難しい人材を採用しやすくなります。「テレワーク」を導入すればどこでも仕事ができるようになるので、今までは勤務が困難であるがゆえに採用を諦めていた、優れた人材に対しても積極的な採用活動ができるようになります。
また採用される側にとってももちろんメリットがあり、勤務地が遠方にあるために今まで諦めていた企業も、「テレワーク」が導入されれば応募をすることができるようになります。つまり、「テレワーク」の導入によって、企業側は優秀な人材を見つけやすくなり、従業員側は自分の職業の幅が広がるのでWin-Winの関係を生みだすことができます。
デメリット
評価が難しい
これは管理者側にとってのデメリットですが、「テレワーク」をしている人の仕事内容が把握しづらく、そのために適切な評価をしづらいという難点があります。確かに、「テレワーク」を利用して行った仕事内容はSlackやメールなどで共有することができますが、細かい時間管理などはできません。
この問題点を解決すべく、株式会社ブイキューブでは、SalesforceをプラットフォームとするTeamspiritと呼ばれる勤怠管理システムを導入しています。これはPC上で打刻申請をするためのシステムで、中抜けした時間や打刻時にいた位置情報なども教えてくれるので、徹底した勤怠管理ができるようになっています。(参照元:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/13/news002.html)
※株式会社ブイキューブのインタビュー記事はこちら↓
テレワークができる環境を提供することで働き方改革を浸透させたい【ブイキューブ インタビュー前編】
テレワークで日本中に自由な働き方を!【ブイキューブ インタビュー後編】
コミュニケーションが取りづらい
これは管理者にも従業員にも言えることなのですが、会社に行く時間が減れば、それだけ仲間内での連携がとりづらくなり、コミュニケーション不足が生まれます。そうすると、お互いのことをよく知ることができないために信頼関係の構築が難しくなり、仲間意識が薄れていきます。
東急電鉄では、上記のような問題を解決すべく「トーク with」と呼ばれる施策を用いて、上司と部下、そしてチーム内全体のコミュニケーションの希薄化を解消する取り組みを行なっています。
詳しくはこちらをご覧ください
(参照元:https://www.tokyu.co.jp/company/csr/workstyle/system/)
不正が起きる可能性がある
これは実際に「テレワーク」を利用している者としての感想なのですが、非常に簡単に不正を起こすことができると感じました。私自身は小心者なので絶対に不正を起こす気になりませんが、誰も見ていない空間で仕事ができるので、不正やズルが起きやすい制度だと思います。
だからこそ、リアルで企業と従業員間での信頼関係を構築することが重要です。上記の章で述べたように、コミュニケーションが取れにくくなればそれだけ帰属意識や仲間意識は薄れていきます。管理者側と従業員にある程度の信頼感があっての制度だと思うので、導入を考えている企業は、「テレワーク」導入に成功している会社の諸制度を参考にすることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私自身も、交通機関が乱れている日や悪天候の日には「テレワーク」を使用しているので、非常に便利だと実感してています。その一方で、マネジメントのしづらさなど「テレワーク」を管理する側の難しさも知ることができました。
これから「テレワーク」を導入しようと考えている企業や、デメリットに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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